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2016.01.23
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カテゴリ:カテゴリ未分類
11月27日。

高齢犬用フードを流動食にして
注射器で与えようとしましたが
ピクリともうごきません。
ただ水だけは、なんとなく飲めているようなかんじでした。
でも口元からそのまま流れ出ていました。

白内障で真っ白の目と、なんとなく目があった瞬間
ワンコは、横になった状態でワンワンと鳴きました。

それは声になっておらず
口だけが動いていました。

何を訴えているのか、それとも話しかけているのか
私にはわかりませんでした。

ただ何かを伝えてきたのだと
そう思うことにしました。

その夜は、リビングでワンコと一緒に寝ました。
私と息子は電気の入ってないコタツで横になり
ワンコのヒューヒューという呼吸を聞きながら
夜中に寝返りをさせ、水を飲ませながら
朝を迎えました。

28日。
ワンコの呼吸を確認し
普通の休日を過ごしました。

ワンコの顔は・・・まるで剥製のように見えました。
目の焦点もあっておらず
喉の腫瘍は肥大しカチカチになっており
息ができているのが不思議なくらいでした。

首を支えて水を飲ませようとしても
もう口を開けません。

体は異常に熱く、力も入らず
寝返りも、ぐにゃぐにゃしています。

ただ抱きかかえたままの排尿はしました。
これだけ水分が飲めているんだと妙に
安心もありましたが、尿には膿が含まれるように
なり・・・

・・・もうだめかもしれない・・・
そう確信しました。


夜9時頃に一度、寝返りをさせました。

いびきのような呼吸を聞きながら
みんなでテレビを見ていました。

9時50分ごろ・・・急にワンコが口を開け
苦しみだしたのです。

・・・お別れの時が来た。

私は冷静にそう思いました。

数秒?何十秒?
ワンコはしばらく苦しみ・・・

私はワンコの耳の後ろを撫でながら



「もう良いよ。頑張ったね。もう良いよ・・・。」




私と子供たちはワンコに手をのせ
じっと見守ることに。

最後に小さく痙攣をして

顔の動きがとまり、呼吸をしていた
あばらの動きが止まり


暖かい胸元に手をやると
心臓がゆっくりと止まり・・・


ワンコがワンコでなくなる瞬間をしっかりと
見届けました。



さっきまで呼吸をしていたワンコは
もう息をしていない。

もう何も言わない・・・




息子達は声をあげて泣いていました。


私は母に電話をして天国へ旅立ったことを
伝えました。
母はすぐに駆けつけてくれて
まだ温かいワンコを撫でていきました。


私は悲しかったけれど
思ったほど涙は出ませんでした。

さぁ次は葬儀の準備・・・頭の中はテキパキと動いていました。





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Last updated  2016.01.28 16:21:26
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