カテゴリ:本のコト!!
著者:南条あや
平成16年3月1日発行 新潮文庫 平成12年8月に新潮社より刊行 タイトルがとても気になりました。 裏表紙に書かれた内容を読む限り 気軽に読めない印象を受けました… でも卒業式後の彼女がどうなったのかどうなるのか とても気になって購入しました。 彼女はリストカット癖があり、精神薬に依存気味な普通の女子高生でした。 クスリに対する執着心を聞いていると 正常な感じはしませんでした。 でも私は敢えて普通の女子高生と言いたくなりました。 寝たい時に寝、起きたい時に起きる…という生活。 カラオケ行ったり、毎日のように誰かと遊んだり… 私とはちょっと違うタイプの女子高生だけど、 でもごくごく普通の女子高生だったみたい。 お父さんとふたり暮らしでちゃんと言うこと聞いてるし、 門限20時というのも女子高生らしくて良い。 それにそれをきちんと守ってるとこも好きo(^o^)o 文章を読む限りとても彼女がそんな病気を持っているとは思えない!! だから気になって気になって、ぐいぐい読み進めました。 彼女が本文中で“どこかに所属してないと不安だ” …というようなことを言ってました。 私もそういうタイプだったのです!! 小学校から中学校にあがった時、 小学校ではずっと年がら年中同じメンツだったのに、 中学校入ったら、先生が入れ替わり立ち替わり… 途端に庇護を受けてない気分になって、 なんとも言えない不安がありました。 大学に入って、ますます悪化、 専門入って、ますます悪化。 友達に話しても何が不安かわからないし、 ちゃんと学校に所属してる…というようなことを言われました。 それはわかるんだけど、大学では書類上のクラスメイト、担任なだけで ちっとも所属感がなく、ひとりぼっち気分でした。 だからなんとなく少し彼女の不安が感じられました。 けどでもなんであまり変わらないような悩みなのに、 彼女はこの世からいなくならなくちゃいけなかったのかな…とふと思う。 いや、変わらないような悩みなんて思っちゃいけないよな。 私はそれを流すというとんでもない性質を持ち合わせてるけど、 そうでない人にとっては重いことだもん。 フリーターになった彼女、 ライターになった彼女、 奥さんになった彼女…ちょっと会ってみたかった気がします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年03月31日 22時17分38秒
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