飯島夏樹さん安らかに...「天国で君に逢えたら」

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March 2, 2005

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元プロウィンドサーファー飯島夏樹さんが、日本時間3月1日夕刻にハワイ　オアフ島にて永眠いたしました。
ボードセーリングのワールドカップで活躍していてのガン宣告。
奇しくもベストセラーになった「天国で君に逢えたら」の著者として有名になった彼。

太く短く正々堂々として生きた38年間でした。
我輩と同じ年でした。

30代半ばでガン宣告された人間とその家族はどんな思いか我輩には知る由もありません。
ただ無念さと現実への呪いに近いものを感じたに違いないでしょう。
陽の当たる場所から一転、突然真っ暗闇に放り込まれた衝撃を受けたと思います。

我輩は以前テレビのドキュメンタリー番組で見て彼を知り、著書の「天国で君に逢えたら」を読みました。
この本は彼の手記ではなく、自分の境遇をフィクションにした私小説になっています。
できればすべてありのままの生き様、手記にしたものを読んでみたかったですが。

ドキュメンタリーは番組として（こういう表現はいかがとも思いますが）とてもよくできていました。
末期ガン患者の闘病生活のゲンジツが伝わってくる番組でした。
パニック障害になったこと、揺れる気持ち、癌という病気に向き合う覚悟、それを支える家族の愛情、
それら現実というものがテレビ画面から鋭く突き刺さってきます。
またドキュメンタリー番組を再放送してくれたら、もう一度見たいと思います。
彼のいない時間に、彼のいた時間の映像を見ると、違う思いが上がってくるかもしれませんが。

今頃は、きっと天国から愛でいっぱいの手紙をしたためているところでしょうね。

謹んでご冥福を祈ります。