憩いの部屋

お客様との会話については
私なりに決めていました。

最初にお客様が乗り込んでこられるときに
「どうぞ」とか「おはようございます」とか
「こんにちは」とあいさつします。

タクシー運転手さんのなかには無口な方もおりますが、
できるだけ気持ちよく乗って頂きたいと思っていました。

お客様二人以上で乗ってこられるときは
あまり気を使わずに済みました。
お二人以上だとお客様同士自然に会話が弾むからです。

困ってしまうのは、一人で乗ってこられる場合。
話し好きの方か？それとも静かに乗っていたい方か？

私は最初に天気などの話をします。
「今日は暑いですね。」とか「風が強いですね」とかです。
そうするとお客様が返事されます。
その返事を聞いて、
話し好きの方か？それとも静かに乗っていたい方か判断します。

話し好きの方は、どんどん話をして下さいますから
話が自然と弾んできます。
偶然乗って頂いた方が同郷の方だったということが何回か
ありました。

タクシー運転手の講習会で聞いた話ですが、
お互いが同郷だと分かって、最初に言っていた距離よりも
長い距離を乗って頂いたことがあったそうです。

好印象をもって頂いて、お得意様になって頂ける場合もあります。
指名して頂けると売り上げもあがります。

私の場合は正社員ではないので
そういう話になった時は
指名して頂いても、いつもいる訳ではないので
「残念ながら....」とお断りしていました。

正社員でいこうという時は、
一期一会を大事にしたいですね。

週1回しか乗務していないのに、
同じお客様に3回も乗って頂いたことがありました。
(お得意様ではなく偶然に）
縁は異なものですね。