Genesis考
Genesisというバンドが好きだというクリスチャンの方に訪問いただき、コメントもいただいた。私もこのバンドに関する思いを少し述べたい。このバンドは聞いても聞いても飽きがこない。全体的にはPopな感じであるが、繊細なアコースティックギターやフルートの絡みや、つややかな伸びのあるギターソロや重々しいストリングス系のメロトロンやオルガンの雰囲気に魅せられるし、変拍子や複雑な曲展開がなんとも刺激的なのである―もっとも、それは、Peter Gabrielが在籍した当時を頂点とし、4人になったとき、3人になったときの最初の一枚までなのだが(フィル・コリンズの力強さが現れるThat'all,Mamaなどを含むアルバム"Genesis"は別な意味で楽しめるが...)。 私がGenesisに出会ったのは、友人がテープでくれた"Seconds Out"というライブアルバムだった。はじめて聞いたときは、正直言ってピンと来なかったが、あるとき、急に曲が立体的に聞こえてきた。20分超える組曲形式のSupper's ReadyやCinema Show,Firth of Fifthはどんなふうに転調しているのか確かめもした。その後、その音楽だけでなく、歌詞もまた不思議な世界を醸し出していることを知った。マザーグースや聖書などが妙に遊ばれて、Get 'Em Out By Fridayのように皮肉に世相を映し出すような曲があったり、Watcher of the skyのように壮大な曲や、ジャン・バニヤンの「天路歴程」の影響を受けているなどという説もあったりするThe Lamb Lies Down on the Bloadwayがあったりする。いまだ完全に理解し切れない面白さがあるのだ。 そうして、Genesisにはまると、いつしか自然に7/8拍子(タンタンタンタ,タンタンタンタって感じ)などで足でリズムを取っていたりするのだ...。