夫婦漫才～ようこそ！こんなところへ

近所の図書館へ出かけていたダンナ先生から、自宅のワシにメールが届く。

「ネギとか、モヤシとか、いりますか？」

外出ついでに、お買い物をしてくれるらしいのだ。

しかし、なーんでネギとモヤシやねん？（ダンナ先生の好物）
そのチョイスが、ものごっついビンボーやがな、ウチって。

あまりに情けないので、返事を打つ。

「トラフグ１匹、捌いてもらってください」

そして１０分後に、電話が鳴った。

「ろくせんはっぴゃくえんやけど、買うの？買うの？」

ダンナ先生が息を切らして、叫んでいる。
あらら、ホンマに買いに行ってくれたらしい。

食べに行くことを思えば安いし、買ってもいいかなぁとか、
こりゃダンナ先生のオゴリでフグチリかねぇ、ぽぉ、とか、
いろいろ考えていると、さらに電話の向こうで声がした。

「ボク、５千円しか持ってないから、お金取りに帰りたいよぉ」

げげげ。
えぇ大人がなんでサイフに５千円しか入ってないねん？
これじゃ、週末を乗り切れんがな。

「昨日、キミに２万円貸したからやん！返して～」

あぁそうか、銀行に行けなかったから、もらったんだった。
て、貸したと思ってたんかいな、あのオッサンは。←見解の相違

ダンナ先生のものは、ワシのもの。返すかい、そんなもん。
（モチロン、ワシのものは、ワシだけのもの）

「じゃ、フグは、いいです。レアチーズケーキ、お願い」

「えぇっ？ばんごはん、ケーキやの？」

ワシらはフランス王妃のマリー・アントワネットか。
オヤツやがな、ワシの。

「えー、オヤツ？わっ４００円もするよ、ケーキは。
　モヤシやったら、８袋も買えるのにぃ」

だから、ビンボーくさいから、モヤシに換算するな、ちうねん。

どうやらダンナ先生は、好物のモヤシを食べたかったらしいのだけれど、
勝手にナマモノを買って帰ると、ワシに叱られてしまうので、
とりあえずはメールで確認をしてきたらしい。

そんなわけで。
本日の夕食は、モヤシのレンジ蒸しとパルミジャーノ・パスタと春雨スープ。

むちゃくちゃでございます、はい。
白くて細長いものつながり、てことでご容赦を。