210757 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

離人症の器

離人症の器

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

凪2401

凪2401

カレンダー

フリーページ

カテゴリ

2012年09月23日
XML
カテゴリ:離人症
やっと涼しくなってきました。というか、肌寒いです。
あっという間にコタツが必要になりそうですね。

暑さも寒さも彼岸まで、とまさにその通りになりました。


さて、離人症と脳科学。
今日は脳の機能と構造のお話が中心になります。

一度「ブロードマンの脳地図」という画像を見ると、わかりやすいかもしれません。

というのも、大脳皮質(表面にある神経細胞の集まり)は、
例えば後頭葉なら視覚、側頭葉なら聴覚や記憶・言語などというように、
場所によって果たす役割が違うんですね。

その役割の違いによって、大脳皮質を区分けして、
番号を振っていたのが、「ブロードマンの脳地図」と呼ばれるものです。

大脳の機能を説明するときには、
第1・2・3エリアが、感覚を受け取る、第4エリアが運動の実行を司る、
というようにですね、エリアごとに機能を説明することが多いですし、
このブログでもエリアで説明していきたいと思いますので、
一度ぐぐっていただけると助かります。すぐ出てきますんで。


では、本題に入っていきましょう。

私たちが、「これは確かに自分の体であって、外界とは皮膚で隔てられていて、
自分の意思で動かしているんだ」というように自己と外界を認知するには、
体の感覚の情報と視覚の情報が矛盾なく統合されることが必要だ、
ということを、前回までは説明してきました(前の記事にまとめてあります)。

じゃあ、その体の感覚の情報と視覚の情報がどのように脳の中で処理されて、
統合されていくのか、ということを今回は説明していきます。

我々の体には、様々な感覚を受け取る細胞があって、
その細胞がしっかり働いてくれるからこそ、
我々は自分の体の情報や、外部環境の情報を収集することができるわけです。

自分の体の情報は、触覚や筋肉の感覚、関節の感覚などから得ることができます。
自分の体にはこういうものが触れていて、筋肉はこの分の強さで働いて、
手足はこんな風に曲がっている、という情報が、絶えず脳に送られているわけです。

たとえば、今の私なら、股関節、膝関節が90度曲がっていて、
足の裏とお尻に体重がかかっていて(つまり、床やら椅子やらに触れている)、
腕は少し前方に出されて、肘は90度ぐらいに曲がって、指先が頻繁に動いている。

大雑把に言うと、そんな情報が絶えず脳に送られているから、
私はパソコンの前の椅子に座って、キーボードをたたいている自分を理解しています。

外部環境の情報は、その大部分を視覚から、
そしてその他聴覚や嗅覚などから得ることができますね。

つまり、自分の体の情報や外部環境の情報は、
リアルタイムで常に脳に送られているからこそ、我々は自己の状態を把握し、
外部環境に適応することができるわけです。

この感覚を受け取る細胞を、受容器、と言います。
触覚の受容器は身体のいたるところにありますね。
視覚の受容器は眼球にありますし、聴覚の受容器は耳にあります。

ただ、ですね。
この感覚というのは、単なる電気刺激に過ぎない、ということに注意しなければなりません。

触覚ならば、皮膚を何かが押しましたよ、というシグナル。
筋肉の感覚ならば、筋肉が引き伸ばされましたよ、収縮しましたよ、というシグナル。
視覚ならば、網膜の細胞が光刺激を受け取りましたよ、というシグナル。
聴覚ならば、鼓膜が振動しましたよ、というシグナル。

つまり、末梢の受容器が何らかの刺激を受け取った段階では、
それは単に、細胞が反応したか否か、という情報に過ぎないわけです。

その情報がどんな種類のもので、どんな性質を持っていて、
自分にとってどんな意味を持つのか、というところは、
そのシグナルが神経のネットワークを旅して、
脳の所定の場所に届けられなければならないんですね。

体の感覚ならば、ブロードマンの第1、2、3エリアへ。
ちょうど耳の上から反対側への耳へと伸びるヘアバンドのような領域で、
それが体のどの部位からのもので、どんな種類で、どんな風な性質で、
などといったことが処理されていくわけです。

視覚ならば、後頭葉のエリアへ。
ちょうど後頭部のあたりに運ばれて、その光の刺激が、
どのような情報で(映像で)あるのか、ということが知覚されるわけです。

そうやって身体から受け取った刺激、
つまり、自分の体がどういう状態で、どういう環境におかれていて、
そしてそれは自分にとってどういう意味を持つのか、ということは、
脳の特定の領域で処理されなければならないわけです。

上述したように、体の感覚の情報は一次感覚野と呼ばれる第1・2・3野へ、
視覚情報は後頭葉へ、ちょっと離れた別々の部位に運ばれて処理されているのですが、
その情報は今度はどこで統合されるのか。

次回に続きます。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2012年09月23日 19時40分28秒
コメント(0) | コメントを書く
[離人症] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.