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2014.09.12
カテゴリ：小細胞肺がん父の闘病記
最近自分のブログの過去の記事。特に父の闘病中の部分を
読み返すことが多い。 思い出すと悲しくなるのに、それでも自分の気持ちや 父の様子をちゃんと思い出せて、あー書いておいてよかった と思うのです。 お通夜、告別式となんだか悲しいのか、さみしいのか なんなのかよくわからない感情のままあれよあれよと 終わってしまって今改めて思い起こすと、父に いろんな人たちが語りかけてくれていたことを思い出します。 私には、以前も書いたことがあるけれど”青空会”という 幼馴染家族で作られた仲間家族が何家族かいます。 その中に、私より7歳年下の男の子、男の子と いうのもおかしい年齢だけど、彼は私が小学校1年の 時に生まれ、生まれたその日に私は病院に 見に行き、小さいときには哺乳瓶でミルクをあげ おむつを替えて、弟のような存在です。 その彼には、知的障害があり大変なこともたくさん あったけれど今は立派に障害を持ちながらも働いて います。そんな彼のことを父もとてもかわいがって いました。 告別式でのこと、彼は棺に入った父を見たくないと かたくなに近寄りませんでした。 信じたくないのだと。 私がちゃんとお別れしてあげて といっても、わかったわかった。とかおちゃらけて 決して父の顔を見ようとしません。 けれど、最期のお別れのとき、みんなで棺にお花を詰め ているところに近づいてきて、驚くほどの号泣。 ”おじさーーーーん。嘘だ嘘だ。信じない信じない。” といいながらオイオイ泣く様はなかなか豪快。 心が優しく繊細な子なので、なかなか現実が 受け入れられないのです。 あまりのショックに泣き崩れて過呼吸に。 それをみている私は悲しいやら、あまりの 泣きっぷりにおかしいやら、父が、”なんだ～泣くな～” といっているなぁと思いながらいました。 また、親しいご家族には父に手紙を書いて 棺に納めてくれた方もありました。 ”あとで読んでね”と言いながら。 母の妹。私の伯母は、”Kさんありがとう～。 ねえちゃんはKさんに逢えて幸せだったよ～”と 父に声をかけてくれました。 他にも”Kさんとはいい思い出しかないよ～ あっちに行ったら一緒にまた投網しよう”と 声をかけてくれる人。 私は、棺が閉じられる最後に父のおでこに おでこを合わせ、”また会おうね”と言いました。 会場に飾られていたたくさんのお花を ほっとんど棺に詰め、父はそのまま旅立って 行きました。抗がん剤で髪が抜け始めた時に 私が買った帽子をいつもなぜか裏表逆に かぶっていた父。 裏表逆のまま被った姿で、いっつも使っていた お茶碗に白いご飯を山盛り利き手側にしっかりと 持って。 たくさんの人に、あんな風に声をかけて もらい惜しまれながら旅立つことができるのは 幸せなことなのかも知れないね。 生前、病気がわかった時に父が俺が死んだら・・・ という話の中で、まず、何しろ金をかけるな。と母に。 病院から直接葬儀場に持って行け。 家に連れて帰れば面倒だから。 葬式は簡単でいいんだと。 たくさん人がきてくれるのはありがたいけど 来れば来るだけ金がかかるから。 でも、結局、病院からはやっぱり家に 連れて帰ってきちゃったよ。 だって一人きりになんてできなかったからね。 それに、葬式も一番安い祭壇じゃなくって 生花たくさん使ってもらっちゃったよ。 湯灌もしてもらっちゃった。 買うなっていっていたお墓も結局 私のわがままで買ってもらっちゃったよ。 なーーーんにもお父さんの意見聞いて あげれなくてごめんね。 でも、それでも父は私のわがままを 許してくれるのです。 お母さんには怒るかもだけどね（笑） お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2014.09.12 17:55:12
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