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映画・演劇日誌

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2013.06.09
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カテゴリ:カテゴリ未分類
「嵐が丘」を観る。
監督はウィリアムワイラー。1939年の映画。

最近は作品の二次創作性や共通性を思う。


大富豪が孤児を引き取り、自分の息子とわけへだてなく育てるが、その紳士が亡くなったあと、彼らの関係性が血みどろになっていく様は、明らかに、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」第1部、ジョースター家にディオが引き取られる物語の展開と酷似している。
荒木飛呂彦は「嵐が丘」を下敷きにしつつも、オリジナリティを確立していくことになる。

また、金持ちになったヒースクリフが「嵐が丘」ごと買い取るのは、チェーホフの「桜の園」である。

ヒースクリフとキャサリンの恋愛悲劇。
キャサリンは死して、荒野をさ迷う。
キャサリンの亡霊の声を聴いたヒースクリフは嵐の中を飛び出していく。
そして、また、あの「岩のお城」で二人は出会うのであろう。

「肉体」を失ったままで、それでハッピーエンドなのか?という発想から、唐十郎作「少女仮面」に「嵐が丘」自体のモチーフがふんだんに使われている。

「幻」と「肉体」、
「虚構」と「現実」。





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Last updated  2013.06.10 13:14:43



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