映画「いのちの食べかた」
土曜日の夜、いのちの食べかたという映画を観てきました。いのちの食べかた上の書籍の内容的なこと?から邦題はこの書籍からとったとか?ホントの題名は・・・「OUR DAILY BREAD(私たちの日々の糧)」どこぞやのレビューで「何で題名変えたのか?」っていう意見だあったけど、私もこのままの方がしっくりくるなぁって思いました。その題の通り、この映画は日々私たちが食している食べ物がどうやって産まれ(産まれさせられて・・・って言ったほうがいいかも?)、育てられ、加工されていくか。ただその過程だけを淡々と映したドキュメンタリー映画。台詞も音楽もないんです。聞こえるのは工場や農場の機械の音や動物の鳴き声・・・・。説明も何もないですが、日々の食卓にならんでいるだろう食材だっていうのは観ればわかります。結構ショッキングな映像があちこちに出てきます。牛・豚・鶏・・・食肉の代表的な存在。まるで生き物とは思えない誕生、育て方。全ての食材がそういう扱いをされているわけではないとは思いますが、大量生産っていうのはきっとこういうことなんだっていうことがわかります。野菜とかだってそうです。森林伐採してできただろう広大な農地。ぞっとするような農薬散布やロックウールで必要な栄養のみを与えられて育つ野菜たち。清潔?で形のそろった野菜が育ちます。見た目は綺麗です。でも、どうしたって私には美味しそうには見えなかった。どんだけ深く掘ったのか?っていうところから掘り出される岩塩やずぶといホースで吸い上げられる鮭たち。本当に不自然。でも、普通にスーパーとかで売っているものってきっとこういう風に生産されているものが多いんですよね。最近は無農薬野菜とか産地指定の自然放牧のお肉とかもあるけれども、やっぱり値が張るから買いたいけども経済的にいつもは買えない。買えないからって生きるためには食べないわけにはいかない。かと言って、自分で育てるのには環境的に無理。だからやっぱり大量生産ものを買ってしまう。現実的にそういうことなのです。特に都会暮らしの人たちは。そうしたら、人間に食べられるために産まれさせられた生き物たちを大切にいただかなくては・・・。食べきれる量の食材を買って、無駄なくいただく。 色んないのちに感謝して毎日の食事をしていかなくちゃ・・・。改めてそう思いました。そうそう、できたら映画が終わってからパンフレットを読むことをオススメします。 ただ映像だけを楽しむならば必要はないけども、「あの時のあれって・・・」って思ったら見終わったら早めに読んでみてくださいな。 ちなみに。映像としての観点でも楽しめる気がします。音楽や台詞がないのも「映像作品」としての観点からとのこと。(本当は作業員のインタビューもあったとか。)オートメーションで行われる解体作業のシーンは不謹慎ながらもあまりの規則正しさ?に芸術的な感じもしてしまいました。久しぶりの心の琴線触れる映画でした。みなさんも良かったら観にいってみてくださいね。