|
カテゴリ:旅
徳島県徳島市の阿波踊りに行きました。
橋のたもとに無料で見られる演舞場があり、私は専らここで踊りを見ます。 前の人の汗のにおいを感じつつ私自身も汗をかきながら、 脳天を貫く鐘の音や下腹に響く太鼓の音に身を任せて踊りをじーっと見るのです。 暑い時に人にもまれながら立って見るため、帰宅した時にはわりと疲れているのですが、 入れ替わり立ち替わりいろんな踊りが見られるため、つい時間を忘れて見入ってしまいます。 踊る人の中で一番輝いているのは、日常では「イケメン」とか「ちょい悪」とかいう 言葉とはおよそ関係のない、普通の中年男性だと思います。 ねじりハチマキに、顔を汗でテカらせて手足を機敏に動かしている姿が目を引きます。 短い足は安定感を増しますし、少々出気味の腹はそれ自体が踊りの定型として美しいです。 これらの方々より年をお召しになった方々もまた素敵です。 長年の経験で練られた無駄のない動きは横一列になると異彩を放ちますし、 年齢を感じさせない動きそのものに感心させられます。 また、練られてない動きであってもこの年代の人が無造作に手を振っている様子は 踊りに幅を持たせて好ましく感じます。 若い人はとにかくよく動いて動きに勢いがあることが見るものを楽しませます。 上手に越したことはありませんが、少々他とずれていたとしても、とにかくやる気と勢いです。 女性は個人技が美しいのは勿論のこと、群舞が揃っているとその団体の価値を高めます。 手の動き、足の動き、歩幅、足の蹴り上げる角度、身をひねる角度など。 そして、できれば体格も同じようだとより美しいと思います。 女性が体を露出している箇所は大変少なく、顔面と手と首だけです。 祭りの時期、若い女性は露出が高い人が多いですが、主役は露出の少ない女性達です。 観客の中にも踊る人がいます。 特に就学前と覚しい子供たち。 じっと見ていることに飽きたのか、踊っている人達の方に行って 一緒に手を挙げて踊りのまねをしする子もいます。 踊っている側にも小さな子がいて、子供用の法被を着て、女の子は髪をまとめて 真っ赤な口紅を塗ってもらって踊りに参加しています。 下手なのは当たり前として、仕草の1つ1つが可愛らしいです。 たまに、小憎らしいほどうまい子もいます。 今年もまた夏祭りを堪能できました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年05月07日 23時10分48秒
コメント(0) | コメントを書く
[旅] カテゴリの最新記事
|