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淡々堂

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■謡…「船弁慶」2回目
頃は文治の初めつかた。頼朝義経不会の由。既に落居し力なく。
判官都を遠近の。道狭くならぬその前に。西国の方へと志し。
まだ夜深くも雲居の月。出づるも惜しき都の名残。一年平家追討の。都出でには引きかへて。ただ十余人。すごすごと。さも疎からぬ友舟の。
上り下るや雲水の身は定めなき習ひかな。
世の中の。人は何とも石清水。人は何とも石清水。澄み濁るをば。神ぞ知るらんと。高き御影を伏し拝み。行けば程なく旅心。潮も波も共に引く大物の浦に、着きにけり大物の浦に着きにけり。
御急ぎ候程に。これははや大物の浦に御着きにて候。其存知の者の候ふ間。御宿の事を申しつけうずるにて候。いかに申し上げ候。恐れ多き申し事にて候へども。正しく静は御供
と見え申して候。今の折節何とやらん似合はぬ様に御座候へば。あつぱれこれより御返しあれかしと存じ候。
ともかくも弁慶計ひ候へ。
畏つて候。さらば静の御宿へ参りて申し候ふべし。

今回の注意点
1、全体的にもっと息の強さを感じさせる謡をして欲しい。
2、ワキ(弁慶)はもっとどっしりと謡う。特にシテ(静)が登場するまではどっしりと謡う。
3、2オ「頼朝義経」の「頼朝」も気を抜かずに謡う。
4、2オ「判官都を~」は子方で高めにさらっと謡うが、これもちゃんと力を入れた息で謡う。
5、2オ「まだ夜深くも」は右に「サラリ」と書いてはいるが、「まだ夜深くも」という情景が聞き手の頭に浮かぶような謡いをする。
6、3オ、「大物の浦に着きにけり大物の浦に着きにけり」は、一度目の「大物の」が終わったところで心持ち間を置く。「つきにけりだいもつの」と完全に続けない。
7、3ウ、「いかに申し上げ候。恐れ多き申し事にて候へども。」は、弁慶にとっての主人義経の恋人静を連れて行くのをやめるよう進言しようとしているところ。弁慶は言いにくいことではあるが、今日こそはと一大決心をして言い始めるところなので、「いかに申し上げ候。」の後、少し間をとる。
8、4オ、「畏つて候。」は、義経の「ともかくも弁慶計ひ候へ。」を聞いて、内心「してやったり!」と喜んで言うセリフ。そのために3ウ「いかに申し上げ候。恐れ多き申し事にて候へども。」以下、主人にこれこれと申し上げたのが受け入れられたのだから。もっと大きく謡う。
9、4オ、「さらば静の御宿へ参りて申し候ふべし。」も、もっとしっかりと謡う。

・感想
 レコーダーに録った自分の謡を聞くと、自分の声の軽さにびっくりします。
 上に書いた注意点は先生が言葉で説明してくれたもののメモですが、実際には私と一緒に謡って下さることで、「こう謡うのですよ!」と言外に教えてくださることも多いです。そういうのはなかなか文字化しにくいので、謡本の方に書き込んでいます。傍線を引いたり、文字を囲ったりして。そんなでも、次見た時に、「ここは注意されたところ!」と思い、考えながら謡うことができます。
 今日のお稽古は45分くらいでした。長い。でも有難い。足が痺れきって、なかなか立てませんでした。でもだいぶ正座に慣れて、痺れが取れるまでにそう時間がかからなくなりました。


■仕舞1…「巴」6回目
今回の注意点
1、力強く構える。
2、はじめの謡いをもっと力強く謡う。
3、「四方を払ふ。八方払ひ」は長刀の末の方を掴んだ右手を上に上げ、刃が足下に近くなるようにする。そうでないと、万が一、手が長刀から外れた時に、観客の首を薙ぎ払うことになってしまう。
4、右左右左ト四ツ共ニ取直シは、下から上へ、腰から、切り払うような動作をする。

・感想
 ああ、よかった。なんとか覚えられて。一応、今回で終わりました。
 「巴」は2分10数秒の舞です。


■仕舞2…「高砂」キリ1回目
今回の注意点
1、「高砂」キリの最後の部分「千秋楽は民を撫で。万歳楽には命を延ぶ。相生の松風颯々の声ぞ楽しむ颯々の声ぞ楽しむ」の部分は附祝言(つけしゅうげん)で謡うくらいおめでたい曲。だから、格別に力のある声で謡い出す。
2、開は、1足目はまっすぐ引く。2足目は斜めに力強く引く。

・感想
 「高砂」を初めて見たのは2003年に放送された「第30回NHK古典芸能鑑賞会」です。観世流宗家の観世清和さんがシテで、能をしていました。笛の旋律がきれいで、何度もその部分だけ聞きました。
 次に見たのは2004年9月の発表会で、私の他の方がしていた仕舞です。勇ましくてかっこいい舞でしたので、いつか自分も習いたいと思いました。(ちなみにこの方が発表会でなさる仕舞を見ると何故かいつも、私もいつか!と思ってしまいます。)
 その次に見たのが2006年10月28日の舞囃子です。シビレました。
 今回から習えて嬉しいです。先生に型付(かたつけ。謡本の右注に型の名前が書いてあるもの)をコピーさせていただくと、意外と短いのに驚きました。





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最終更新日  2007年01月26日 01時22分39秒
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