2015/12/08(火)23:07
稽古263回目
先生がお風邪を召したため、11月1回目の稽古が中止になりました。
久々の稽古です。
■謡い…「楊貴妃」7回目
6オ「さてしもあるべき事ならねば」~「歎きの中の歎きとかや」(発表会で謡う部分の直前)
〈注意点〉
1、6オ「さりながら御形見の物を賜び給へ」は、謡から言葉になっているので、それがわかるように謡う。また、「さりながら」は逆説なので、反対のことを言っているということがわかるように謡う。
2、シテとワキとの謡い方を変える。シテはシテらしく位を持って女性らしく仙境にいる人のように謡う。ワキは現実に生きている人のように謡う。
3、シテの謡いだしからシテらしく謡う。
4、9オサシの謡は、節回しのあるところは大きく、それ以外は「しれっと」謡う。
5、ワキは話を展開させる役目。「さりながら(そうだけれども)」とか、「いやとよこれは…」とか。そういう、話を展開させることを意識して謡う。「息をかえて」とは書いていないが、かえるつもりで謡う。
6、シテはワキよりも大きくうたう。だから、謡い出しは間を取る。そして、高めに出るとか低めに出るとかではなく、きちんと出す。声を出してからじわじわと調整するのではなく。
7、8オ「夜遊の羽衣の曲」の「少シメ」とは、そのまま終わると次のシテが謡いだしにくいのでしめる。シテが謡い出すであろう大きさを考えてしめる。シテはその大きさに乗っかってもう少し大きく「その挿頭にて」と謡う。そうでないと(そのままの大きさだと)、シテがシテらしくなくなる。ただし下の句の「舞ひしとて」はそのままのテンポで謡うと間延びするので、締めて謡う。
〈備考〉
今回の部分はシテとワキの応答です。私が一通り謡った後は、先生がワキをしてくださったり、シテをしてくださったりして謡いました。
また、私はロンギの部分が好きなのですが、稽古場で自分で謡い、自分の謡を耳で聞いて、「文句は合っているが、なんだか違う」と思っていました。間の取り方や上の句と下の句の謡い方などがしっくりこなかったのですが、先生と謡うことによって少しわかりました。ICレコーダーでいくら稽古してもしっくりこなかったことが、先生に対面して稽古していただくと少しわかるようになるというのは、過去にも経験があります。
■仕舞…「楊貴妃」クセ2回目
はじめ~おわり。
発表会で独吟をした部分です。
〈注意点〉
1、サシコミの時に手首をくねらない。左右の時も手首をくねらずまっすぐにする。
2、ゆっくり足をすって動く。
〈備考〉
けっこう長いのに2回で終わりました。