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淡々堂

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■謡い…「屋島」(2回目)4回目
3オ「まづまづ塩屋に帰り」~11ウ「夢物語申すなり」
〈注意点〉
1、3オシテとワキが同じ謡いになるとおもしろくない。ワキはヒラキの後で低い音から高い音を出すが、その差をはっきりと謡う。
2、6オ「易き間の事語って聞かせ申し候べし」は、「しょうがないなあ、語ってやるか」という感じでゆっくり謡わない。「いでその頃は」以降は重く謡う。文字を一つ一つ置くように重く謡ってはいけない。
3、6オ「元暦元年三月十八日の事なりしに」も、文字を一つ一つ並べてはいけない。「元暦元年」「三月」「十八日」と謡う。
4、「鞍笠に」はツッツッツッと謡う。前後が大きく謡うので、これを大きく謡うと、大きく謡うべきところが生きてこない。
5、6ウ「名乗り給ひし」は「ユッタリ」と書いているが、ここまでは話し言葉で、ここからは謡い。一字一字を引かずに、全体に大きく謡う。
6、7オ~両者が戦っている。悪七兵衛景清は「錣を掴んで」、美保の谷は「後へ引けば」。そうしているところ佐藤継信は奥州からついてきた大事な家来。その人を能登殿が矢で射たため馬から落ちた。これは源氏にとって大痛手。平家も寵童である菊王が討たれたのでこちらも痛手。のんびり謡ってはいけない。
7、8ウ「不思議なりとよ海士人の…」は、ロンギ。地謡とシテが問答するところ。「淋しくぞなりにける」まではとても劇的に謡うが、ロンギは少し客観的に謡う。
8、9オ「その名ゆかしき老い人の」の「少シメ」は、「これからシテがこのくらいの大きさで出るのだろうな」と予想してシメて謡う。シテはそれ以上に大きく謡わねばならない。しかし、大きく謡ってばかりではつまらないので、下の句は運んで謡う。
9、9ウ「不思議や今の老人の」は少し夢心地で謡う。しかしヒラキの時の音の上がり下がりははっきりと。
10、9ウ「聞えつる」の後は少し間を置いて息を整えてから謡う。
11、10オ「重ねて夢を待ち居たり」は、音が低いので、息をとるところを考えて謡う。そうすると低い声が出る。
12、10オ「鬼神魂魄の境界に帰り」の「帰り」のところは、音が低くなるところで力を抜いてはいけない。力を入れて謡う。

〈備考〉
9丁分を一気に聞いていただきました。ただし、今日はツレの部分は先生が謡ってくださいました。私が謡ったのは、ワキ・シテ・地謡の部分です。既に一度一通り習っているので、音の上がり下がりはできるものとして、演技の仕方に重点を置いたご指導をしていただきました。48分49秒もかかりました。
発表会では、私はワキをすることになりました。
謡いながら、大河ドラマ「真田丸」を見ていたら、気持ちを謡いに乗せやすそうだ…と思いました。「真田丸」も「屋島」も戦を描き、武将のセリフがたくさん出てくるからです。


■仕舞…「春日龍神」キリ2回目
〈注意点〉
1、これは始めから終わりまで扇を開かない。
2、これは龍神。人間ではない。半身を使うときはもっと左肩を引く。角トリでは面を切る。左腕を張る。
3、「摩耶の誕生」は仏の一生をサシ分の左腕で表すので、サッサと動いてはいけない。

〈備考〉
途中で型を忘れ、止まってしまう箇所が2つありました。長い謡いでもないのに、型がいっぱいあるのです。龍神なので、強く大きく舞わなければいけないこともあり、難しいです。
しかし、稽古場で思う存分飛び跳ねたり蹴立てたりして舞い回れるのは楽しいです。自宅では部屋が狭いので、半分イメージトレーニングしかできませんから。
仕舞の稽古が終わると、髪の先から汗が滴り落ちて肩に何滴も落ちました。

来週はこれを一応仕上げ、発表会で舞う「松虫」キリをします。





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最終更新日  2016年09月01日 22時46分40秒
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