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カテゴリ:祖母
子供の頃、毎年12月24日は祖母が鶏の足を焼いてくれました。 かしわ屋(鶏肉専門店)で買った骨付きもも肉を自宅のオーブンで焼くのです。 醤油味の甘みのあるたれを何度も刷毛で塗り、時間をかけて焼いていました。 食後にはケーキを食べました。 当時私がケーキを食べていた日は、私の誕生日とクリスマスです。 貧乏だったわけではありませんが、我が家にとってケーキは今ほど日常的な食べ物ではありませんでした。 そのため、切り分けたケーキは仏壇にも供えていました。 終業式近くに給食に出てくるショートケーキも、私にとっては貴重なケーキを食べる日でした。 今年のクリスマスイブは、その頃から比べると物凄く手抜きです。 スーパーで地鶏の足を焼いたのと、オードブルを買いました。 疲れているのでがんばらないことに決めました。 新生活の感じがして楽しかったです。 スーパーで鶏料理を選んでいると、一人の老婦人が店員に尋ねているのが聞こえました。 「今日はトンカツはないんですか?」 店員は忙しそうに鶏料理を並べる手を止めて、申し訳なさそうに答えました。 「すみません、今日はトンカツはないんですよ」 今日は日本全国で鶏を食べる日。年が明けたら酉年です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年01月10日 19時00分27秒
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