明日は、2016年12月16日に87歳で亡くなった祖母の四十九日法要です。
今日は、祖母の子供が揃ったので、遺言書を公開しました。
私宛のものは、レポート用紙を縦書きに使ったのが1枚。
平成19年(2007)6月7日付けでした。
この年の3月30日の朝、祖母がめまいを起こして病院に行くと、高血圧症と診断されました。
どうやら、この時本格的に死を意識したと見えます。
それ以来、薬を服用し、ほぼこたつのの住人となりました。
78歳の時でした。
遺言書には、次のように書いていました。
祖母は昭和4年生まれなので、旧字体が混じり、送り仮名の振り方も現代とは少し違います。
「今までばあちゃんを大切にしてくれて有難う」
「Hira212ちゃんと一緒に暮せた事がばあちゃんの生がいでした」
「あの世でHira212ちゃんを守っています」
私が子供の頃、祖母の枕元に布団を敷いて寝ていました。
小学校の授業参観には祖母が来たし、夏休みの宿題は祖母が見ましたし、忘れ物は祖母が届けてくれたし、給食を居残りして食べさせられている私を迎えに来るのは祖母でしたし、毎朝毎晩の食事は祖母が作りました。
私の生活のすべてを熟知し、「うちがしたる!」と、何でも先回りして世話を焼いてくれました。
私は祖母に対してこのように言ったそうです。
「“うち”がするんは嫌ん!」
(訳=おばあさんがするのは嫌だ!)
祖母のお棺には、祖母の希望通りメモ帳と鉛筆を入れましたので、私が妙な事をすると虚空からメモ帳が降ってきそうです。
相続争いは遺言書で防ぎなさい改訂版 [ 大坪正典 ]