小林賢太郎演劇作品『ロールシャッハ』
『ロールシャッハ』静岡公演千秋楽を見に行ってきました!場所は静岡市民文化会館。数年前に来たコブクロライブ以来。この日の為に頑張ってきたような日々だったから、見終わってしまった今現在、とても複雑な気分です。個人的に心に残った場面は、・「お前、終わったな」という自分の影に「じゃあ、お前は何を始めたんだよ!」と叫んだ串田の葛藤シーン。「終わったな」に対する「何を始めた」の返しに心を掴まれました。・自信を無くし座り込む串田に、「嫌いなものを嫌いだと言う人よりも、 好きなものを素直に好きだと言える人のほうが、私は好きです」と指揮官壺井が語りかける場面。・「串田発砲手!」→「…串田発泡酒?」→「第3のビールじゃない?」の流れ・会場のお客さん(特に最前列)に対する、アニキの良い声での一言「ありがとう、森の小動物たち」・暴れ馬に乗ったイメージを体現する天森くん(小林さん)の変な動き(エアーロデオ!?)・頭からドラム缶をかぶせられ、客席にお尻を向けた状態のまま、散々転がされた後に言った「お尻見られた~」と涙をぬぐう天森くん・パーセントマン(アニキ)の肉体美・カーテンコールでのアニキの土下座・お客さんのスタオベを見て、涙をごしごし拭っていた辻井君・同じく笑顔で目を潤ませていた竹井さんその他にも数々のアドリブがあったり、ハプニングがありのロールシャッハでしたが、カーテンコールまで会場全体で盛り上がった楽しい舞台でした。内容的にもう少し短く出来たんでは?と思いましたが、初演から色々練り直され訂正し、の繰り返しでの千秋楽なので、今現在はこういう形なんでしょう。もしも『再演』なんて事になったらどう変わっていくのか楽しみです。実は、駐車場探しで時間がかかり、始めの10分を見逃すというミスをやらかしまして、会場を後にしながら「まぁ、DVDになれば見れるし」なんて考えでいましたが、賢太郎さんメッセでまさかの衝撃発言!「なんで~~!?」なんて動揺しながらも、しばらくぐるぐる考えてみて、小林さんの言葉やらメッセージやらを思い出していくと、何を言わんとしているのかが解ったような気がしました。そういえば、エレキのやついさんも言ってたっけ「舞台をDVD化にしても、あの空気感や雰囲気までは伝わらないですから、やっぱり観に来なきゃ」って。う~ん、そうか。なんだか「賢太郎さん格好良かった~♪」なんて舞い上がってた自分に「落ち着いて考えてみなさい」と出された『課題』を与えられた感じ。近づきたいけど近づけない、高い場所にいる人だなぁ…。『舞台』を通り越して『小林賢太郎』という人を考えてしまった日曜日でした。