第22話 クラスメート達第22話 クラスメート達シンジが第3新東京市に来て、2週間が過ぎようとしていた。 最初の内こそ、珍しい転校生として注目されていたシンジであったが、元々大人しい性格のため、良くも悪くも期待はずれだったのか、最近では特に注目されることも無くなってきていた。 ただ、一人を除いては・・・・・。 そのただ一人の人物、相田ケンスケは、早朝の教室で、お下げ髪の少女と話をしていた。 エヴァンゲリオンのジグソーパズル 108P 洞木ヒカリ 「なあ、委員長。おかしいと思わないか、あの転校生。」 「また、碇くんのこと?どうして?綾波さんと仲が良いから?」 話しかけられた少女、洞木ヒカリは、このクラスの委員長を務めるだけあって、うかつにケンスケの話には乗らず、慎重に答えた。 「いや、それだけじゃないって言うか・・・。だってさ、町中であんな戦闘があって、クラスメートがどんどん疎開してるときに転入してくるって、怪しいと思わないか?」 「お父さんのお仕事の都合だって言ってたじゃない。」 「まあ、今残っているヤツらの親は、みんなネルフがらみの仕事してるからなあ。うちの親父達もそうだけどな。」 と話をしていると、扉を開けて一人の少年が教室に入ってきた。 何故か、学生服を着ずに黒いジャージ姿である。 「おはようさん。なんや、えらい少のうなってもうたな。」 「トウジ!」 「鈴原!もう良いの?妹さんの具合は?」 彼、鈴原トウジの妹は、この間の使徒襲来時に怪我をして入院中である。 「ああ、もうワイがついとっても出来ることないしな。でも、あのロボットのパイロットはホンマにヘボやで!味方が暴れてどないすんねん!!」 「そのことだけどさ、トウジ。」 「なんや?」 「トウジが休んでる間に、転校してきたヤツがいるんだけど、そいつがロボットのパイロットじゃないかっていう噂が有るんだよ。」 「なんやて!!どこや?!そいつは!」 「そろそろ、来る頃だと思うよ。」 このような会話がなされている時に、ちょうど教室の扉が開き、シンジとレイが入ってきた。 続く ジャンル別一覧
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