なめこ先生の我ら食べ鉄道中記

2021/09/01(水)20:18

下関三海(みつみ)の極味ふく・うにづくし(下関駅)

駅弁(94)

2015年限りで山口県内からは駅弁業者が姿を消し、以降は広島や福岡の駅弁屋がふくめしなどの名物駅弁を販売していたのですが、ここ最近は駅弁が徳山や新山口などで復活をしつつあります。また、下関でも厳密な駅弁ではないのですが、駅弁として楽しめるハイクオリティな弁当が売り出されているので、9月の初回はふくとうにの弁当を取り上げます。 弁当は下関駅を降りた正面にあるゆめマートで購入が出来ます。入荷は10時半以降で早いときだと3時から4時ごろには売り切れる日もあるそうです。中身はふくとうにがメインで献立は以下の通りです(お品書きは記載の通りに掲載)。 ・ふくめし ・ふくの唐揚げ ・ふくの幽庵焼長門ゆずきち風味 ・古串屋自慢の出汁巻玉子 ・花形人参 ・雲丹めし ・いかの雲丹和え ・海老の雲丹バター焼き ・椎茸旨煮 ・ししとう ここで献立を見ると古串屋(こぐしや)という名前が出てきますが、この名前でピンときた方は相当の観光列車通です。古串屋さんは下関市内(旧城下町の長府)にある老舗料亭で、〇〇のはなしの車内で食べられる予約制のお弁当を作っているお店なのです。ですので、本格的な料亭の味や〇〇のはなしの車内で楽しめる味を手軽に味わうことが出来ます。 ふくめしや雲丹めしはふくと雲丹の素材を活かしたダシでしっかりと炊き込まれているので、本来の味が堪能できる他、ふくめしはとらふぐの皮を入れて炊き込んでいるので贅沢仕様になっています。献立の中で特におススメなのはふくの唐揚げといかの雲丹和えです。唐揚げはふく料理の王道となる一品で、身が締まって美味でした。いかの雲丹和えは新鮮ないかと濃厚な雲丹をシンプルに絡めたものですが、文句なしの酒テロおかずですので、日本酒またはビールは用意しておきましょう(^~^)。 お値段は1300円と料亭や〇〇のはなしの弁当よりかは廉価ですので、18きっぷで長時間乗車する前のお供としても最適です。特に4時以降に売れ残っている場合は、弁当が半額になりますのでこれを狙わない手はありません。また、現在はコロナ感染症で運休中ですが、旅客扱いが再開されたら釜山へ行く関釜フェリーに持ち込んで食べるのも有効な選択肢になります。釜山は個人的には地下鉄や軽量電車の乗り潰し、海雲台も目当てですが、食となるとチャガルチ市場は狙い目なんですがねえ(政治問題がどうにもならないと行く気がやはり・・・)。 下関が国際港ということでやや脱線してしまいましたが、ともあれ山口は海鮮が美味い場所であるということを改めて認識させてくれる弁当であることには間違いありません。機会があればもう一つの「下関三海の極味三昧」も味わってみたいものです。 ※本文ではふぐのことをふくと記していますが、山口県内ではふぐが福を呼ぶ魚として認識をされていることから、表記をふくに合わせています。 下関三海の極味紹介ページ(下関市のサイトより) ​http://www.city.shimonoseki.lg.jp/www/contents/1596584566373/index.html​ 古串屋公式HP ​http://www.kogushiya.jp/kogushiya/​

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