なめこ先生の我ら食べ鉄道中記

2021/12/30(木)18:43

おれんじ食堂#1

観光列車(77)

年内最後の投稿、そして年始最初の投稿はおれんじ食堂の乗車記で年をつないでいきたいと思います。おれんじ食堂は実は今回が初めてではなく、5年前に一度だけ熊本地震の復興キャンペーンで乗りに行ったことがあり、その当時に提供された料理から紹介をしていきます。 おれんじ食堂は基本的に朝のモーニング、昼のスペシャルランチ、夜のサンセットディナーの3コースからなります。これにスイーツやお酒が提供されるコースが時期によって入るので、最大4便運航で楽しめるレストラン列車です。管理人が5年前に初乗車したときは、出水からのディナーコースで、新八代までの約2時間の旅程でした。 新八代~川内間の全区間を踏破するスペシャルランチが特に人気が高いコースで、3年前にはフジテレビの料理の鉄人で人気を集めたフレンチの鉄人で「料理界のドラクロワ」ことラ・ロシェルの坂井宏行シェフが担当したことで注目を集めました。ちなみに坂井さんは、地元沿線の出水市出身なのです。 車内に入るとギャレーの真向かいには焼酎のボトルが鎮座する棚が並びます。鹿児島は日本屈指の焼酎王国で、芋焼酎のラインナップに関しては他の追随を許さないものがあり、その内容も非常に充実したものです。下段には森伊蔵や魔王と並ぶプレミアム焼酎、村尾が置いてあります。この他、熊本特産の米焼酎もしっかりと用意されていて、白岳のしろも定番として見ることができます。 車内の次駅案内は、伊予灘ものがたりとは少し違うタイプですが、主要駅が並ぶ掲示板でお知らせがあります。 乗車当時のディナーコースのメニューです。非常に豪華な内容でした。 ウェルカムドリンクは果実酢のドリンクから始まりました。フル―ティーでさっぱりとした口当たりのよいドリンクがオードブルや前菜を引き立てます。 ドリンクの次はオードブルへ。 生雲丹のサラダ仕立てやアイゴの燻製など、お酒、特に焼酎に合う料理がずらりと並びます。魚介類の新鮮さは集客のキーワードになってきますね。勿論、掛け値なしに美味しく頂きました(^~^)。 前菜第2弾。赤海老のサラダ仕立て彩りドレッシングです。大柄の赤海老がデーンと1匹!これは食欲をそそりました。 メインディッシュ。鯛のパイ包み焼きと和牛のたたきです。もっと食べたかった~(涙)。。。 〆のスイーツは栗のブリュレとガトーショコラでした。甘さ控えめの穏やかな味で、無糖のコーヒーや紅茶にピッタリです。 出水~新八代間では途中の観光スポットで徐行運転を行ってくれます。その一つが境橋です。ここが熊本県と鹿児島県の県境になります。江戸時代は薩摩と肥後を結ぶ重要な幹線として機能していた橋です。 もう一つは少し見えにくいのですが、中盤あたりの出っ張っている岩、重盤岩(ちょうはんがん)でも徐行運転をしてくれました。重盤岩は国内でも屈指の奇岩として知られている岩で、津奈木駅から徒歩10分ほどで行くことができます。地学に興味のある方は是非。 車窓からは晴れていれば穏やかな有明海を一望することができます。往路のスペシャルランチコースや、36ぷらす3の赤の路でも楽しめるルートです。 乗車の最後にはお土産のセットがもらえました。不知火のジュースやミネラルウォーター、調味料、鮎の甘露煮、お菓子、いぐさのコースターなど充実した内容のものでした(※お土産は時期やコースによってはない場合がありますのでご注意!)。 今回は列車と食事の概要について知ってもらう目的での乗車記になります。結構豪華なレストラン列車ですので、是非時間に余裕を持って観光ルートの一つに組み込んで楽しむとよいでしょう。2022年の年始は、クリスマスディナーでの乗車記をまとめていきます。 2021年は著作の刊行や小倉沙耶さんのラジオ番組出演、JR九州さんへの営業活動など、鉄道についての活動を広げていった1年になりました。2022年も皆様、引き続きよろしくお願いします。 I wish you have a happy new year !!

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