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なめこ先生の我ら食べ鉄道中記

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2021.12.28
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カテゴリ:JR九州D&S列車
年内は先週が仕事納めでしたので、クリスマスの週末を使った2日間、鹿児島遠征に行ってきました。
はやとの風は3月の最終運行前にお知らせをしていたように乗り納めを行い、本列車最後の乗車記としての記録を残しておきます。



乗車記は大隅横川から始まります。九州内ではあらかじめ購入しておいた「みんなの九州きっぷ」を使って乗車。新大阪から初発のみずほで鹿児島に乗り込みましたが、鹿児島中央着は9時46分。そこからきりしまで隼人に向かい、隼人からの各駅停車が10時35分。吉松に着くのは11時36分だったので、折り返しのはやとの風1号に乗るには11時37分と、接続時間1分では間に合いません。ということで、長時間停車をする大隅横川から乗り込むことに決めました。この駅も嘉例川と並ぶ九州でも古参の駅舎として知られていて、乗車までの約40分弱は駅前の散策や駅の撮影を行うことにしました。



国内の駅では珍しいタブレットキャッチャーが整備の上で残されています。タブレット交換は現在、名松線の家城~伊勢奥津間など、ごくごく限られた区間で使われるだけになってしまいました。古き良き国鉄時代の面影を残す貴重な鉄道施設です。



駅や駅前の散策をしてから40分ほど経って、はやとの風が入ってきました。当日は粉雪がちらつく冬らしい天気でしたが、こういった天気でも黒いボティの車体は写真映えします。



2号車の車内です。改造は2004年と比較的年期が入っていますが、シートはきれいに整備されていました。このシートはリフレッシュされてふたつ星4047でも使われる予定です。JR九州の観光列車や新幹線に装備されているシートの原型となったものです。



1号車には車椅子スペースを兼ねて1人掛けシートが設置されています。1人掛けシートもリクライニングしますが、ボタンを押すタイプではなく、観光バスと同じようにレバーを引いて背もたれを倒すタイプです。



実はこの1人掛け、2人掛けリクライニングシートよりも深めに倒れるので乗り得なのです。ゆったりと楽しみたい方には是非(^^)。



この列車の楽しみは嘉例川駅の駅弁です。管理人も好みの「百年の旅物語かれい川」。あらかじめ事前予約をしておいたので、車内でスムーズに受け取れました。乗車されたほぼすべてのお客さんが駅弁を食べていたので、地元の活性化に大きな貢献をした弁当なのです。



7年ぶりのご対面です。肉厚の椎茸が3枚にコロッケや春巻き、ガネ(紅さつまのてんぷら)が食欲をそそります。動物性たんぱく質がなくてもここまで満足度の高い駅弁はそうそうはありません。薄味で体に優しい弁当、今回も美味しく頂きました(^~^)。嘉例川の駅弁は姉妹品として「花の待つ駅かれい川」もあり、こちらは地元の郷土料理をベースとしたヘルシーな弁当に仕立てられています。シナモンの香りがするけせん団子が〆のお菓子に入っているので、女性におススメです。3月の運行終了後は鹿児島市内の繁華街、天文館で売り出される予定で、今後も堪能が出来る見込みです。

森の弁当やまだ屋HP
https://yamadaya-bento.com/bento2/



嘉例川駅での停車中に撮影した満開の桜をバックにした作品です。制作をしたのは地元の霧島市立中福良小学校の子どもたちで、総合学習の一環として作り上げたものです。なかなかお目にかかれない力作ですよ!



もう一つ、停車中に子どもたちからは手作りのミサンガと嘉例川弁当の説明書きが入ったリーフレットをもらうことが出来ました。この流れで担任の先生にも挨拶。観光列車はこういった地元の人たちとの交流も魅力なのです。肥薩線が復旧に向けて動き出したら、是非子どもたちの意見は取り上げてもらいたいものですね。将来の鉄路の存続に向けては、若い力を使っていくことが欠かせません。



列車は隼人を出発するとハイライトの一つである桜島を車窓から眺めることができます。写真は車内から撮ったものなので、多少曇りがかっていますが、クリアな写真を撮る場合は仙厳園付近から撮影するとよいでしょう。鹿児島市は「東洋のナポリ」の異名を持つだけに、風光明媚なスポットが多いです。



終点の鹿児島中央に到着してから撮影しました。曇天時の撮影は、晴天のときと匹敵するぐらい難しくなります。黒い車体がより濃厚に映っています。ここまで吉松からは約1時間半。JR九州の観光列車の旅としては標準的な時間配分になります。



各車両の真ん中に位置する展望デッキもふたつ星4047で活用されます。レイアウトがほぼ変わらないので、秋からは鹿児島から長崎に異動をして活躍することになります。



そして最後は感謝のメッセージ。この写真は他のお客さんも撮影をされる方がほとんどでした。一足早く伊予灘ものがたりの初代車両が定期運転から引退をしましたが、こちらも3月21日のラストランまであと3か月です。クルーさんのメッセージが直筆で書かれていました。

「感謝」

これまでご乗車いただいた全てのみなさまから沢山の笑顔をいただき、

18年間楽しい時間を過ごすことができました。

はやとの風でのひとときがみなさまの心に残りますように・・・。

客室乗務員一同

管理人もメッセージノートにイラストを残して鹿児島中央を離れました。こういった交流を通してみんなが「にこにこ」なったらいいなあと思いながらあと3か月、見守っていこうと思います。

【エピローグ】



ラストランまでは手旗と乗務員デザインのステッカーが無料で配布されます。ちょこっとしたお土産にも最適です。



そして車内販売。もう乗れないということもあり、余韻を長く楽しめるものとして選んだのは焼酎です。定価は2750円ですが、車内での特別価格として2000円で購入できました。車体を模した陶器製ですので、引退した後もコレクションとして残すことができます。さらに、2000円以上で買ったので、オリジナルのエコバッグがもれなく貰えたのはうれしいですね。エコバッグは数量限定ですのでお早めに。

​お土産の焼酎は、鹿児島の定番である本格芋焼酎で白金酒造さんの「石蔵」が詰められています。興味のある方は蔵元が鹿児島中央から3駅行った重富にあるので、寄られてみてもいかがでしょうか。

白金酒造HP
http://www.shirakane.jp/​





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最終更新日  2023.09.03 09:49:49
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