2022/10/10(月)09:04
ますのすし(富山駅など)
10月~11月のアップ予定です。
1,駅弁を3つから4つ紹介
2,JR小倉車両センター&西鉄筑紫車両基地 一般公開の様子
3,ジョルジュマルソーのカレー
4,難波給食所について
5,鉄道150周年記念商品
6,ふたつ星4047(切符が取れたら11月下旬に乗車を計画しています)
本日からの駅弁紹介は北陸遠征の残りとして、駅弁をいくつか取り上げていきます。ますのすしは言うまでもなく駅弁の範疇を越えて、富山名物かつ全国的な名物となった郷土料理です。
ますのすしの元々のルーツは江戸時代まで遡り、料理の腕があった富山藩藩士の吉村新八が8代将軍徳川吉宗に献上をしたことが始まりとなりました。当初、献上されたのは鮎寿司で、その後、鮎の代わりにサクラマスを使うことになって、今のますのすしの原型が出来上がったとのことです。
管理人が遠征中に食したますのすしは、1人分食べきりタイプの小丸を選びました。通常サイズの約3分の2ほどの大きさです。ますのすしが全国的な名物となったのは、言うまでもなく鉄道で、ネットワークの発展に伴って駅弁として売り出されてからになります。パッケージのデザインは中川一政画伯の書き下ろしで、60年近くに渡って親しまれているものです。
ますのすしは押しずしタイプとして売られているところが多く、押し蓋を外してから食べます。通常版が2か所で押されているのに対して、小丸は真ん中に1か所だけ押されているのが違いです。また、小丸は醤油が添付されていて、必要に応じて味にアクセントを加えて食べることができます。これはうれしいですね(^~^)。醤油はボックスタイプの小箱にも添付されています。
中身は曲物に笹で包まれたものが定番です。濃い緑の笹は香りがよく、薄紅色のサクラマスの鮮やかな色と相まって食欲をそそります。付属のナイフでお好みの大きさに切って食べるのも醍醐味です。源さんのますのすしは添加物を使っていないので、安心して食べられます。程よく乗ったサクラマスの脂と寿司飯とのバランスは絶品です(^~^)。
ますのすしは多くのバリエーションがあり、通常版以外にも主に以下のタイプがあります。
・小丸
・二重(通常版がもう1個入っています)
・小箱(通常版の丸形を弁当タイプにして切れ込みが入ったもの)
・特選ますのすし(マスが肉厚になったプレミアム品)
・特選小丸(特選ますのすしの小丸バージョン)
・ぶりのすし(かぶら寿司をヒントにしたぶりの押し寿司)
・ますぶり寿司重ね(ますのすしとぶりのすしが1つずつ入ったセット)
・ぶりのすし小箱(ますのすし小箱のぶりバージョン)
・ますとぶり小箱(ますとぶりが半分ずつ入った小箱)
・ますのいぶしずし(ますのすしを燻製にしたもの)
・伝承館ますのすし(特選ますのすしのグレードアップ版で超特選)
・伝承館竹ずし(マスがさらに肉厚になった握り寿司に近いタイプのますのすし)
最近は富山駅以外で買えることが多くなり、金沢や三大都市圏のKIOSKや駅弁スタンドでも手軽に買うことができるようになってきました。ただ、懸念されるのは頻度の高い価格改定。通常版は1600円、小丸でも1100円します。確か30年前のますのすしの値段は1000円ほどだったはずなので、急激な値上げは旅行者にとって食のハードルを上げてしまいますから辛いんですよね。サクラマスの生息数が年々減少しているだけに、資源の保護についても考えないといけない問題でもありますから、食を通してのSDGs、切実に感じる旅ともなりました。