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カテゴリ:観光列車
阪急、再来年に座席指定車を導入することが正式に発表になりました。12月に行われるダイヤ改正は、座席指定車を入れるための布石となる改正になりそうで、快速急行の種別が準特急に変更となります。準特急は京王で昨年まであった種別で、全国的には1年ぶりの復活です。準特急は京都線と神戸線で運行され、停車駅は特急と僅か2駅しか変わりません(京都線は特急停車駅+西院と大宮、神戸線は特急停車駅+塚口と六甲)。
一方で、6300系から改造された初代京とれいんは運行終了となります。京とれいんは3号車と4号車が京町家をイメージしたボックスシートに改造された観光列車で、指定席にしてもおかしくないぐらいのグレードがありました。後継となる京とれいん雅洛は、初代京とれいんをさらにバージョンアップした列車で、これが乗車料金だけで乗れるのは破格です。座席指定車の導入を見据えて急遽、車内を少し紹介したいと思います。 京とれいん雅洛は、神戸線で使われていた7000系を2扉に改造して特別仕様にリノベーションをした車両で正面の標識灯は、6300系の銀帯に対して金帯が巻かれ、特急車としての統一感が図られたデザインとなっています。雅洛運用の際は快速特急として充当され、土日祝日に大阪梅田~京都河原町間を4往復します。停車駅は十三、淡路、桂、烏丸と京阪間はノンストップです。 乗降口は一見、折戸のように見えますが、両開き扉がそのまま残されています。阪急伝統のマルーンの車体をベースにモダンなデザインです。 車内は一歩入ると、京町家の雰囲気が漂います。乗ったそこからもう京都です。ロングシートの部分も簡易デッキを設けることで、居住性の改善が図られています。 雅洛の目玉はこの2枚。車内に坪庭や枯山水が置かれているところです。車内に日本庭園が設けられたことがあるのは、かつての国鉄の「みやび」などごく一部のみで、是非これはフランスやドイツの方には特に見てもらいたいですね。TGVやICEでこれはできないでしょう。 雅洛ではボックスシートの他にも、ペアシートやロングシートなど、座席のバリエーションが増えました。おススメは3、4号車のこの1人掛けシート。リクライニングはしませんが、シートピッチは1170mmとJRのグリーン車よりも広いのです。乗車時間が30分から40分ほどでこのシートは太っ腹だと思います。小型テーブルも付いているので、飲み物ぐらいであれば置けますし、全体的なアコモデーションに関しては、近年の観光特急に匹敵するグレードを誇ります。 京阪間の座席のプレミアム化は、昨年、このブログで記事にしましたが、その分移動の選択肢が豪華なものに昇華することになりました。JRの新快速のAシートや、京阪のプレミアムカーに加え、近鉄のあをによしも加わり、今度は阪急の参戦と乗ることが目当てとなる区間に再来年は変化しそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.10.13 21:18:28
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