2005/02/05(土)09:39
豚の報い
又吉栄喜さんの「豚の報い」を読んだ。
私はきっと匂いフェチなんだろう。
これほど色々な匂いが出てくる文章もないなと思った。
豚の獣臭、魚の生臭さ、糞尿、女の化粧、死臭…
余り良い匂いがなかったから、主人公正吉が父の骨と対面するときなんとも清らかな
風とにおいが漂ってきた。
すがすがしい。
3人の女性と正吉との離島での出来事を書いた作品だが沖縄の風を感じる良い作品。
色々な出来事と人々。繋がりつづけ今の自分がある。
短編なので、一度読んでみることをお勧めする。