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2日目の朝、
部屋へ戻り明るい中で惨状を見る。 何から手をつけていいものかわからない。 食器棚は食器を落とすだけ落として それでも倒れずに持ちこたえていた。 テレビも角度を変えながらも落ちてはいなかった。 かなり酷い状況ではあるけれど 何故か安心感を覚えた。 まずは足元を何とかしよう、 導線を作ろうと、ガラスや陶器の破片を慎重に片付ける。 そういえば職場はどうなったろうか、、 電話はつながらない。職員とも連絡が取れない。 通信網は完全に破断されたようだ。 向かいのヨークベニマルに人だかりがある。 昨夜から何も食べていなかったな、 よし、行ってみよう! 食料品の店頭販売が行われている。 食パン、バナナ、水、ジュース、菓子、缶詰など。 前に並んでいたご婦人が話しかけてきた。 「お宅はお水出るの?」 「出ません」 「なら、うちに来なさい」 二人で食材を抱えながら 2,3分歩き、お宅へ到着。 ペットボトルに汲んだ水を3本私に差し出してくれた。 そして「これもお持ちなさい」と タッパーウェアに入ったあたたかいごはんを 持たせてくれた。 ありがたい。 泣きそうになった。 次は徒歩圏内にあるホームセンターに並ぶ。 目的はカセットコンロ。 しばらくして開店。 客を中には入れず、入り口で欲しい物を紙に書いて店員に渡す。 カセットコンロとガスボンベを買うことが出来、 私の次の方で売り切れとなったようだ。 とりあえずこういう状況でもラッキーとしよう! 小さくガッツポーズ。 両親との連絡はまだ取れない。 電話が通じない。 ガソリンがなく、実家へたどり着けるか不安だ。 職場と連絡がとれないので 所管の部署へ連絡を入れる。繋がった! 現場に残った職員との連絡が途切れたという。 「えーっ!!」 皆どうしているのだろう? とにかく連絡を取り続けよう。 電気がないので懐中電灯を照らし ラジオを聴きながら 近所のご婦人にいただいた ご飯を食べた。 またしても涙が出てきそうだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.04.07 18:36:31
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