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テーマ:☆詩を書きましょう☆(8362)
カテゴリ:エチー?
明かりもつけずに 過ごす雨の一日 窓の外は 嵐の前の深いグレーの空 寝そべったまま ぼんやり 窓を見ながら ガラスを伝う 雨を目で追う 背中から肩越しに 耳元を 風が通り 「愛してる」と告げる 熱い 吐息の風 もう終わりと 思うのに その風が吹けば 何度でも 応えてしまう 「愛してる」 その風が吹くときの私は 濃い霧で出来た雨雲だ 泣き出しそうに瞳を潤ませながら 軽く触れれば 滴るほどに どこもかしこも潤む 外はいつしか激しい嵐 この部屋の中の嵐を 覆い隠すかのように 雨も風も雷も やむことを知らない 9月の嵐の午後 暗い部屋の中で 今日 何度目かの嵐 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.10.24 08:41:51
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