いつもここで
一人で空を見上げる
人より秀でて美しくはない
誰からも愛されるわけじゃない
雑草の小さな花とおなじ
目立たず
何かにまぎれれば
見えなくなってしまいそうに
ありふれている
だけど
冷たい木枯らしが吹く
枯れ葉舞う風のなかで
愛する空を見上げながら
ポケットに手を突っ込んだまま
立ち尽くしている
私に気がついたら
そして もし
君が同じ空を見あげたいと思ったら
だまって横に来て
一緒に見上げてくれたらいいな
同じ空を見上げて
風に心を託して
何にも妨げられることなく
自由に心を飛ばせる
何にも縛られない
空の下で
君は 君の言葉を
私は 私の言葉を
それぞれつくしながら
この世界に
彩りをつけて行こう
なにもない
まっさらな世界を
一枚の不思議な絵に
変化させてゆこう
初めて見る
新しい世界をはじめよう