トドのつまりは・・・

2010/08/22(日)07:30

国内初のプラグインハイブリッドバイクが長剣通商から発売

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→関連記事:ヤマハ電動バイク「EC-03」について補足 国内初 PHVバイク披露 長剣通商 5日発売 ガソリンエンジンと電気モーターを併用し、家庭用コンセントで充電できるプラグインハイブリッド(PHV)タイプのバイクが、日本で初めて、8月5日から販売開始されたという、凄いニュースだ。 このニュースを、福岡のラジオ局のPodcastで知って、Webでも検索してみたのだが、不思議なことに全国的にはほとんど報道されていないようだ。 もっとも、発表した会社が、ヤマハでも、ホンダでも、スズキでも、カワサキでもないのだから、納得できる面もある。大体、長剣通商って、いったい何の会社だよ?と思い調べてみると、中国人の留学生が、日本で始めたベンチャー企業のようで、中国のバイクメーカーに日本向け仕様のバイクを作らせて、九州を中心に安価に販売しているらしい。 細かな耐久性などは分からないが、デザインは意外に洒落ていて(ただし、日本のものまねっぽい)悪くなく、それでいて国産の同クラスのバイクの半額ぐらいの製品もあり、50ccで10万円を切る新車があるというから安い。 これだけ安ければ、確かに買う人はいるだろう。 その長剣通商が、並み居るバイクメーカーに先駆けて、プラグインハイブリッドタイプのバイクを発売するというのだから、驚きだ。 ・軽くて容量が大きい着脱式の高性能リチウムイオン電池を搭載。 ・低速時は電気モーターで走行し、時速20キロを超えるとガソリンエンジンに自動的に切り替わる。 ・ハイブリッド走行の燃費は、ガソリンエンジンのバイクより3割以上改善。 ・電気モーターのみの走行も可能で、家庭用コンセントで5時間充電すれば最大50キロ走ることができる。 ・排気量50ccのスクーターと、125ccのバイクを発売。 ・希望小売価格は、50ccが298,000円、125ccが398,000円。 ・8月5日から400台限定で、4万円値引きするテスト販売を実施中。 ・年間2,000台の販売を目指す。 スペックを読む限り、先日取り上げたヤマハの電動バイク「EC-03」に比べても、大変興味深い製品だ。 EC-03に比べても、 ・ハイブリッドなので、バッテリーが切れても、ガソリンで走行可能。 ・バッテリーが脱着式なので、家の中で充電が可能。 ・充電時間も、フル充電の走行距離も、スペック上は上回る。 ・今なら、価格も、ほぼ同じ248,000円で買える。 といった点で優れており、EC-03が全く霞んで見えてしまう。 長剣通商の問い合わせ先の電話番号は、092(921)6885。ホームページはこちら。 長剣通商 CK factory http://www.ckfactory-jp.com/index.aspx 通信販売で、全国から購入可能だそうだが、ただ、ホームページを見ると、いかにも中国人が、翻訳ソフトで作った日本語ページであり、フォントも日本語フォントじゃないなど、一抹の不安を感じざるを得ない。 また、九州はともかく、全国のサポート体制が構築できているとは思えないのに、通信販売で全国で買えます、と平気で言ってしまう若い中国人社長の姿勢にも、不安を感じてしまう。 正直、怖すぎて、買いたいとは思わないが、日本メーカーが製品化できていないプラグインハイブリッドバイクをモノにした中国メーカーと、それをいち早く日本の法規制に対応して商品化した長剣通商には、敬意を表したい。 並み居る日本のバイクメーカーは、いったい何をしているんだ、と言いたいところだ。

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