なんでんかんでん。

2005/10/05(水)23:10

福田進一リサイタル

コンサート感想(45)

曲目 プレリュード ~無伴奏チェロ組曲第6番~ バッハ(福田編)    ロッシニアーナ 第2番 op.120   M.ジュリアーニ     マズルカop.33-4  F.ショパン    マズルカ     A.タンスマン    アルハンブラの想い出、カプリチョ・アラベ F.タレガ    ブラジル民謡組曲  ヴィラ=ロボス    ジョンゴ      P.ペリナティ (アンコール)    ショーロス第1番 (ヴィラ=ロボス)    メヌエット第6番 (ソル)    さくら変奏曲(横尾幸弘)    11月のある日  (ブローウエル)   今日は練習日だったのですが、2年に1度の福田進一のリサイタルだったのでこちらを優先しました。会場に着いたら団員が5名も来ていました、おいおい(^^;) ひとことで言うなら「そこには福田進一の世界しかなかった」。 カンペキ過ぎてあきれます。見せつけられて小憎らしささえ覚えてしまいます。すべてを自分の物にしているので余裕シャクシャク、おまけに弾きながら左手で調弦するんですから。 1829年製のガダニーニの模造品(なんと加納木魂製)は気温と雨のためにコンディションが悪く、最初の2曲で引っ込められてしまいました。 アンコールでは「ちゃんと真面目に練習していれば3年で弾けるようになるでしょうがこんな風には弾けないでしょう」とソルのメヌエットを演奏し、一旦ステージ袖へ引っ込んで「みなさんがこの楽器の音を忘れてしまっているでしょうから」とガダニーニ・フイギュアでさくら変奏曲を弾いてくれました。その後「さくらを弾きながら、なんて季節はずれなんだろうと思ったので」と「11月のある日」を演奏して2時間半のリサイタルは終わりました。この人の頭の中には一体何曲のレパートリーが入っているんでしょう。一人で2時間を軽々とこなす精神力にも圧倒されます。 私は高木綾子との最新CD「海へ」を会場で購入し、サインをしてもらいました。そういえば、彼は髪を染めるのをやめて、白髪でした。 リサイタルが終わって練習会場へ直行すれば40分は参加できる時間帯だったのでまさか、とは思いつつ「これから・・・練習に行く?」と会場を出たところで団員に尋ねたら「いい音を聴いてこんなに幸せに浸ってるのに壊したくない!」と即答でした。同感なり~。

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