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テーマ:香港!!!!(945)
カテゴリ:香港で食べる
香港の出張から戻りました。
今回、香港ではいまひとつはっきりしない天気でした。 そして気温は30度そこそこなのですが、湿度が高い分、やはり日本より蒸し暑く感じましたね。 さて、その滞在中のある日、セントラル(中環)での会議の後に、香港のローカルメンバーと一緒に晩御飯を食べに行きました。 今回行ったのは、セントラルからも程近い、上環にある広東料理の名店「蓮香楼」です。 このお店は、ガイドブックにも飲茶のおいしいお店として紹介されているので、ご存知の方も多いのではないかと思います。 でも今回は夜でしたので、飲茶の時間はもう終わっていますから、広東料理となりました。 ところでこのお店、広東料理とは言っても、ちょっと趣が異なっています。 その特徴はと言うと、お店のレトロな雰囲気と、頑固なまでのこだわりの料理でしょうね。 ここでは、今ではあまり食べられなくなってしまった、昔ながらのメニューがあるんですね。 この「蓮香楼」ですが、これまでにも何度か会議の後のお昼ご飯に行ったのですが、人気のために何時行っても席が空いていないんですね。 そこで今回は、夜の時間に予約を入れてくれてあったようです。 さて、仕事帰りの人達とすれ違いながら、ようやくお店に着いて階段を2階へ登ると、そこには賑やかなフロアが広がっていました。 店内の雰囲気は、とってもレトロでいい感じ。 天井にはファンが周り、壁には昔ながらの書画が数多く飾ってあります。 ここの店員は、みんな白い服を着たおっちゃんばかりで、なんだかちょっと異様な感じです(笑)。 テーブルに並べられた食器には、「香港蓮香楼」の文字が入っていますが、実はこのお店、広州にある蓮香楼から分かれたのだそうです。 それも今から80年も前の話だそうで、食器ひとつからも歴史を感じますね。 さて肝心のお料理ですが、まずはじめにスープ(湯)が出てきました。 豚肉を煮込んだようなスープですが、意外とあっさりしています。 一緒に行った香港人が、首の部分を指して、この肉を調理するのはすごく手間がかかるんだと教えてくれました。 意味がよくわからなかったのですが、でもスープひとつにもこだわりがあるようです。 そして次には、この大きな豚の角煮のようなお料理。 切れ目をいれると、中の白いお肉がとってもやわらかなのが良くわかります。 さて、その次に来たのは、この大きな蝦のから揚げです。 殻の中からはお肉がたっぷり、塩味が効いていて美味しかったですね。 そうしていると、なんだか珍しい料理が出てきました。 Duck(アヒル)の様なんですが、ちょっと普通のものとは違うみたいです。 何でもこのお料理も、とっても手間がかかるんだそうで、今ではここでしか食べられないような貴重なメニューなんだとか。 一緒に行った香港人の解説によると、仕込みは数日前からで、あらかじめアヒルのお腹に小さな穴を開けて、そこから内臓などを取り出し、そこにいろんなものを詰めて蒸すんだそうです。 中に詰めるのは、お米の一種の「意米」、蓮の実、それにきのこなどを入れます。 蓮の実は初めて食べましたが、やわらかくて銀餡みたいな感じでした。 中身と一緒にまわりのお肉を食べるのですが、お肉はすっかり柔らかくなっていて、食べやすかったですね。 最初にこのタレのようなものをかけて食べます。 こうした手の込んだ料理は、20年ほど前までは香港のあちこちのお店で食べられたようですが、手間がかかる割に採算が合わないので、どこも辞めてしまって、今ではほとんど食べられなくなってしまったんだそうです。 そんな中、この蓮香楼だけは、こうした昔ながらの料理を、頑固なまでに守っているのですが、それは古いものを守っていこうと言う、現在のオーナーシェフの心意気なんだそうです。 儲けだけにこだわらない、そんなお店が香港にもあったんだと、とても感心してしまいました。 どうりで香港人に人気で、いつもいっぱいなのが判る気がしますね。 さて、お次のこれは何だかわかりますか? 白いくらげのようなものがありますが、聞いてみると、これは魚の唇なんだそうです。 あっさりとしてやわらかくて、なかなかイケル味でした。 それにしても、これが唇とはどんな大きな魚なんでしょうね(笑)。 そしてこれは、蟹の殻に肉やたまねぎなどを入れて炒めたもの。 裏返すと、ちゃんと蟹の甲羅がありましたよ。 炒めたたまねぎが、甘く香ばしかったです。 最後に、このもやしたっぷりのあんかけ焼きそば。 とろ~っとしたあんかけを麺と混ぜると、硬い麺が柔らかくなるんですが、これが大好きなんですよね。 デザートには、小豆のお汁粉です。 すっきりした甘さなので、とても美味しかったですね。 甘いお芋も入っていましたよ。 今日食べた料理の名前を、一緒に行った香港人に書いてもらいましたが、皆さんはいくつわかりますか? ヒントの絵も参考にして、当ててみてくださいね(笑)。 今回行った「蓮香楼」では、頑固なまでに守っているその昔ながらの料理から、昔の香港の様子が伝わってくるようでした。 またここは、飲茶も美味しいので、朝かお昼に行ってみるといいかもしれませんね。 でも、地元のおっちゃんたちに囲まれて食べることになるので、その覚悟は必要ですけどね(笑)。 蓮香楼 住所 :G/F.,Wellington Street,Central 中環威霊頓街160-164号 TEL :2544-4556 営業時間:6:00~23:00(飲茶は17:00まで) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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