急に寒くなって来ましたね。
皆さん、如何お過ごしでしょうか。
と
何の変哲も無い
始まり方を
してみても
仕様が無いのですが
矢張り
此の時期になると
流行性感冒炎が蔓延し
幼子から御老人迄を
次々と襲い
誰しもが
体を震わせ
弱りきった体を
投げ打つかのように
床に臥せり
其の
脅威に晒され、
唯々
其れが過ぎ去るのを
待つ事しか出来ません。
平たく言えば
風邪が流行ってますね、
と云う事ですが。
時に
僕は余り風邪に
悩まされることは
ありません。
自分でも嫌になるくらい
風邪をひかないので
たまに
風邪をひいた振りを
する程で
何の
自慢にもなりませんが
此れが
僕は非常に
巧いのです。
何せ
本当に
発熱をして
咳と鼻水が止まらなくなり
頭痛と腹痛さえ
起きるのですから。
医者ですら
騙せますし
たまに
僕自身
風邪をひいているのでは？
と
錯覚する程です。
そう言えば
高校生時分には
3年間を通して
流行性感冒炎に冒される事無く
更には
幸運な事に
大きな怪我等も
無かった為
皆勤賞という
特に
貰っても嬉しくも無い
賞を貰った物です。
嗚呼
懐かしい。
茶髪パーマに
ピアスをぶら下げ
だらしなくズボンを引き摺って歩く
学生が
賞を頂いて
壇上に上がる時の
教師の冷ややかな目。
あの疎らな拍手。
悪友の揶揄。
ともすると
PTSDに
なって仕舞いそうな
美しい思い出です。
話が逸れましたが
風邪と言えば
『馬鹿は風邪をひかない』と
よく言われますが
此れは
馬鹿と言われるからには
相当間が抜けていて
風邪をひいた事に
気が付いて居ない
という
事と
馬鹿であるので
体だけは無駄に丈夫であり
風邪をひく事は、無い
という
事から
来ている、と
一般的に思われて居ますが
どうも
しっくり来ません。
其処で
僕なりの
『馬鹿は風邪をひかない』理由の
考察を立ててみました。
現在
流行性感冒炎に対する
特効薬と言うものは無く、
特効薬を作れば
ノーベル賞に
手が届くとさえ言われています。
（世間に流通している
所謂『風邪薬』は
『風邪を治すもの』では無く
『風邪の諸症状を抑える物』です）
つまり
我々が
「風邪」を克服するには
自らの
自然治癒力に
委ねるしか
其の術はありません。
そして
『馬鹿』ですが、
『馬鹿』というのは
『馬鹿は死んでも治らない』と言われる程で
此れも又、
恐ろしい病の一つであり
其の上
不治の難病でさえある事が
窺わせられます。
そう、
『馬鹿』は病。
しかし
此の病は
何と
特効薬を持たない
流行性感冒炎に対して
抗体を持っているのです。
此の為
『馬鹿ウィルス』のキャリアの方は
決して風邪をひく事が
ありません。
こう考えると
『馬鹿は風邪をひかない』理論は
驚く程
すんなり
受け入れる事が出来るのです。
嗚呼
此れで
ノーベル賞に一歩近付きました。
『馬鹿ウィルス』に感染すれば
全世界の人が此れまで
散々苦しめられ
特効薬も無かった病に
もう悩まされることが
有りません。
さぁ
風邪に苦しんでいる皆さん、
馬鹿になりましょう。
馬鹿に。
どーもー
ばかでーす！！
ばっかでーーーす！！
むひょひょひょひょひょひょ。
うひゃひゃひゃひゃひゃひゃ。
うへらうへら。
でも
僕は
馬鹿に思われるのは
嫌なので
今から
風邪をひいた振りを
しておきます。
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