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カテゴリ:ゴルフ
ネットから引用
ドライバー練習のときはスプーンと交互に打つ 「近代スウィングの父」と呼ばれるハリー・バードンは、1896年、98年、99年と全英オープンで3勝したあと、大西洋を渡り、初めて出場した1900年の全米オープンでも優勝。1913年と20年にも全米オープンに出場し、いずれも2位だった。 さらに1903年、11年、14年の全英オープンでも優勝。第一次世界大戦によって1915年から5年連続で大会自体が開催されなかったこともあり、1914年が最後の優勝となった。通算6回のジ・オープン優勝の記録は今も破られていない。 1893年に23歳で初出場し、1929年に59歳で予選落ちするまでの36年間、全英オープンに出場した息の長さは、彼のスウィングが合理的だったことを証明している。 ロングショットの名手として知られ、ブラッシー(2番ウッド)やスプーン(3番ウッド)で、遠くからピンの近くに打ってくる技術は比類なき正確さだったという。 練習の虫でもあったバードンの表題の言葉によると、練習では不得意なクラブを練習し、苦手なクラブをなくすのが肝心のようだ。 たしかに、不得意に感じているクラブを使う場面になると、もうそれだけで心理的にプレッシャーがかかり、ミスショットしやすくなる。不得意なクラブをなくすことは、常に自信を持ってショットできることにつながるだろう。 ところが、アベレージゴルファーの練習風景を見ていると、ドライバーをたくさん打ちまくっていることが多い。 「アマチュアのゴルフは、朝イチ次第」(ピーター・アンドリュース) このような名言もあるぐらいで、1ラウンド14回使用するドライバーを練習するのは、悪いことではない。アベレージゴルファーが大叩きする原因として最も多いのは、ドライバーでOB・池・林などへ打ち込んでしまうことにあるからだ。 ドライバー練習の際におすすめしたいのは、スプーンを打つことだ。 ドライバーはティーアップするので、他のクラブと異なるアッパーブロースウィングでも打ててしまう。このため、ティーアップしたボールを打つ練習を続けると、地面から直接打つアイアンやフェアウェイウッドのスウィングに悪い影響を与えてしまいがちなのだ。 また、ドライバーだけ別のスウィングをするというのもゴルフを複雑にするだけで、確実性がそがれてしまうだろう。だから、スプーンを芝の上から直接打って、同じスウィングでドライバーも打てるように練習するのがおすすめなのだ。 練習場では、ドライバーだけを連続して打つのではなく、スプーンとドライバーを交互に打つなど、常にスプーンでうまく打てるスウィングを意識してドライバーを振る練習が効果的なのである。 最近ではブラッシーを見かけることは稀になったので、芝の上から直にボールを打つクラブで一番長さがあるのはスプーンだ。その意味では最も難しいクラブだともいえる。 その難しいスプーンをしっかりと打てるスウィングが、悪いスウィングであるはずがない。スウィングのバロメーターとして、スプーンは恰好のクラブなのである。 ウェッジの練習がスコアに直結 日本アマチュアのレジェンド・中部銀次郎さんは、試合の朝の練習では2番アイアンだけを練習したと言っている。 2番アイアンは、ドライバーからウェッジまでのすべてのクラブの真ん中の長さで、アドレスの前傾の度合いなどをチェックするのに最適だからだそうだ。 また、2番アイアンはしっかりといいスウィングをしないとナイスショットできない。やはりスウィングチェックのバロメーター的な役割もあったのだろう。2番アイアンが打てるスウィングなら、ドライバーからウェッジまですべてのクラブをしっかり打てるというわけだ。 その銀次郎さんも、晩年は2番アイアンが難しくなり、スウィングのチェック用クラブは3番アイアンや4番アイアンに変更したというから、そのあたりは柔軟に考えたい。アベレージゴルファーなら4番か5番アイアンでいいのではないだろうか。 このように、練習場ではドライバーとスプーン、4番か5番のアイアンをしっかりと練習することが効果的なのだが、もうひとつ練習したいクラブがある。 「ゴルフのスコアの60%は、ピンから125ヤード以内で打たれたものである」(サム・スニード) 「スコアの70%は120ヤード以内で打たれるのだから、アプローチとパットを重点的に練習すべきだ」(ジャック・ニクラス) 二人の名手が言うパーセンテージは少し異なるが、仮に間を取って65%としよう。すると、100を打つ人は120ヤード程度以内で65打を費やす。 このうちパット数は35ぐらいだろうから、ウェッジで打つのは30打ぐらいになる。これはドライバーの倍以上の打数だ。 90の人はパット数が少し減って33ぐらいとすると、26打がウェッジの打数。80の人はパット数が31ぐらいでウェッジが21打となる。 どのレベルでも、ウェッジの打数はドライバーよりも相当多いのだ。とくにパーオンが狙えず、レイアップするときの得意の距離で使うウェッジはよく練習しておきたい。 練習場に持っていくクラブは4本 最近のクラブセッティングでは、ウェッジはPW・AW・SWの3本を入れることが多い。この場合、もっとも使う頻度が高くなるのは中間のAWではないだろうか。 林や深いラフなどでレイアップせざるを得ないとき、AWでそれなりにしっかり打って出る距離を残すことで、なんとかワンピン以内にオンさせ、パッティング次第ではパーをセーブする可能性にかける。これは上級者だけでなく、アベレージゴルファーも心がけるべきプランニングだ。 よって、AWもよく練習するべきクラブに加えたい。それぞれのプレースタイルや飛距離によって、それをPWやSWにしても、もちろん構わない。 プロと違ってアマチュアは、すべてのクラブで練習し、不得意なクラブをなくすことはなかなか困難だ。経済的、時間的、体力的な余裕がふんだんにあるわけではないからだ。 だからこそ、練習場ではある程度絞り込んだクラブだけを集中的に練習することで、上達が早まるだろうと思う。 ここまで書いてきたことに従うと、。ドライバーとスプーン、4番か5番のアイアンどちらか1本、ウェッジ類から最も使用頻度の高い1本。この4本だ。 準備運動も兼ねて、まずウェッジから打ち始める。リキまずスムーズなスウィングで、ラインをしっかり出すようなショット練習がいい。 次に、4番アイアンなどで基本スウィングをチェック。さらにスプーンと交互にドライバーを打って、安定したドライバーショットを確認する。最後にまたウェッジのショットに戻って終了、といった具合だ。 普段からこのような練習をしておき、ラウンド前のコースのドライビングレンジでも同様の順番で練習すれば、ルーティーンとして普段の練習が実戦にも役立つと思う。 今回のまとめ 1. ドライバーの練習では、他のクラブとスウィングに差が出ないよう、スプーンも打ってスウィングチェックし、同じイメージで振る 2. 基本となるスウィングやアドレスのチェックには、4番か5番アイアンを練習する。頻度が高いウェッジのライン出しショットも練習のメニューに入れる 3. 練習はウェッジから始めて、ロングアイアン、スプーン、ドライバーと進め、最後にまたウェッジに戻って終わることをルーティーン化し、ラウンド前も実践する お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.08.23 12:00:36
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