|
テーマ:トリノ オリンピック(361)
カテゴリ:カテゴリ未分類
ビッグマウス、佐々木明選手目当てに観戦したアルペンスキー男子回転。
スノーボード、ハーフパイプの兄ちゃん達のビッグマウスには激しく嫌悪感を覚えるのに、 佐々木の場合はむしろ面白がって聞いているのは何故か。 病気する前には、自分でやるスポーツとしてはスキーが一番好きだったせいかも知れない。 1番スタートの大本命、地元のロッカがいきなりのコースアウト、緊張感が高まる。 日本の1番手佐々木は攻めきれず、トップと1秒差。 ところが続く皆川が良い滑りを見せる。 有力選手の失格も相次ぎ、結局1本目を終わって皆川は0.07秒差の3位のポジションにつける。 イタリアの選手がロッカの失敗で伝染するように失格するなか、日本はいい感じが伝染していた。 湯浅も17位につけ、生田も一度は旗門を通過できなかったが、戻って完走し2本目へ進んだ。 1本目を終わった佐々木は、彼らしく‘狙うは4年後’とコメント、 2本目への意欲は感じられなかった。 2本目は上位30人が30番目から逆順ですべる。 そこで湯浅が魅せる。 個人的には見ていた中で一番好きな滑りだった。 結果的には2本目だけで言えば、3番目のタイムだった。 そして、いよいよ皆川の登場だ。 1本目の貯金を活かして、その時点で1位に立てばメダルが決定なのだが・・・。 ブーツのバックルが外れるアクシデントもあり、やや慎重になったせいか3位だ。 残るのはあとふたり。 なんか、男子&女子のスピードスケート500メートルの最後とクリソツだな・・・(-_-;) するとなんと2位のバランデルが片足反則を犯すのだ。 本人は一応最後まで滑り終えたが、ゴールの瞬間は失格を充分の自覚した様子だった。 こりゃ、もし1位のライヒに何か起こると・・・う~ん、マモノ待ちだな。 ところが、彼は堂々とした完璧な滑りで、1位―1位の完全優勝だった。 50年ぶりにメダル獲得かと思われた皆川は、 カーリングのラストストーンのヒットのように4位に弾き出された。 ‘タイム差は100分の3秒で鬼門の4位だ’ オーストリアが1-2-3フィニッシュだったが、日本だって皆川の1本目と湯浅の2本目を ‘合わせると’金に0.11秒差の銀だ・・・ヽ(^o^)丿 スポーツの結果には‘潔さが必要’を強調するナリポンだが、なんとも惜しい惜しい4位だった。 メダルプレゼンターが50年前の銀メダリスト、猪谷さんだっただけ余計に残念だった。 続いては、ショートトラックだ。 寺尾は500メートルで6位、決定戦は地元イタリアの選手と一騎打ちに勝って入賞を果たした。 滑り終えた彼は会心の笑顔だった。 無論、もう一段上を目指したかっただろうが、実力を考えても妥当な成績に満足気の様子だった。 それにしても、このショートトラックはオリンピックというよりは‘アジア大会’だ。 この競技は個人で6つ、リレーが2つあるが、合計の8つのうち6つの金メダルは韓国、 ひとつは中国、もうひとつはアメリカだ。 但し、そのアメリカの金も何かと物議をかもすアポロ・アントン・オーノで日本人ハーフだ。 今回の500メートルも、準決勝の裁定や決勝でのフライング疑惑があったが・・・。 韓国選手の中には米国に渡り、永住権を得て米国代表で出場している人もいた。
韓国はこのショートトラックに国を挙げて目一杯力を入れているらしいが、それにしても強力だ。 日本は懸念された‘ゼロメダル’は荒川のお陰で回避された。 おまけにそのメダルが金だったせいで、関係者をはじめ国民も大興奮した。 しかし、よく考えてみれば日本選手団の人数は112人で、82参加国中で7番目だ。 因みに韓国は選手40人でメダルは11個だ。 メダルがゼロだったら思いっきりバッシングされ、関係者の責任論も浮上した筈である。 それが土壇場での荒川の金のお陰で、一転して‘安堵モード’になってしまった。 荒川の金が‘免罪符’になるくらいなら、 むしろメダルゼロで‘危機感’を醸成したほうが良かった。 などと書くスポーツライターがどこかにいても不思議は無い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|