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打者としての松井秀喜を称賛する表現は色々ある。 ‘clutch hitter’‘run producer’‘RBI machine’何れも私が最も気にしている打点に関係している。 他によく耳(目)にするのが‘situational hitter’という言葉だ。 NYY時代のトーリの口癖だったが‘マツイは状況に応じてその打席で何をすればいいかを 分かっているから、何の指示も要らない選手’ そういう松井を的確に示す指標として‘Man on 3rd, <2 out’の成功率がある。 一時期はMLB史上で最強と言われ、成功率は確か78%ぐらいだった筈だ。 今や個人がこの種の数字を手軽に調べられる環境が整っていて、打率、打点とかの 公式記録は勿論簡単に分かる。 但しこの成功率を調べる方法を私は知らない。 今日の松井の第3打席は1死3塁で迎えた。 そこで映像にしろ数字にせよ何かとタイムリーに紹介するYESがやってくれた。
キングの座は譲ったもののいまだに僅差の4位をキープしている。 同時に一時期の78%という数字がいかに飛び抜けていたかがわかる。 今日の実況席にいたポール・オニールの成功率は56.4でMLBの平均よりチョイ上と言っていたから、 平均は55%ぐらいなのだろうか。 何れにせよ巷では‘最低限の仕事’と安易に言うほどイージーではない。 YESがこのランキングを紹介することでマーフィーの法則の誘発を狙ったかどうかわからないが、 松井は見逃しの三振に倒れ見事に失敗した。 珍しく審判相手に露骨に不服な表情を見せたがストライク、ボールの判定は仕方が無い。 (1塁塁上では昨日も今日も酷い誤審があったが・・・。) 2アウトランナー2塁で打てなくても已む無しだが、1死3塁で仕事ができないのは相当痛い。 単に得点できないだけでなく流れを相手に与えてしまうことも極めて多い。 次の打席で松井は初球を躊躇なく叩き、ギリギリだが右中間スタンドへ打ちこんだ。 まるで前の打席で果たせなかった責任を何とかしようという思いが運んだような一撃だった。 結果的にA’sは1点差を守り対NYYの連敗を止めた。 少し期待はしていたがヤンキースファンは実に有難い。 今季初見参のゲーム1の第1打席だけでなく今日も拍手と歓声で迎えられた。 まあ考えてみれば観客は毎日違うからそれも自然なことなのかもしれないが、 これは松井ファンとしては誇らしくも嬉しくもある。 それにしても今日は僅差の試合展開で出たHRにあの扱いは、 幾らなんでも大盤振る舞い過ぎて驚いた。 因みにCSNの実況は‘ovation’と言い、YESのマイケル・ケイは‘ovation’程ではないが ‘cheers’が起こったとやや控え目に伝えた。 お馴染の‘See Ya!’のトーンも低かったのが、まさにあの一撃の重さを物語っていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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