‘別居の未婚の子’の扱い次第で自動車保険料は天地の差~最安値はSBI損保~
今日は自動車保険の話だ。1年前まではネタにする気も起きないほどのルーティーンだった。保険請求どころかロードサーヴィスも受けたことがない人にとっては価格が最重要。一時は三井ダイレクトの天下だったが数年前からSBI損保が台頭し素直に移行した。そもそも20等級、運転者限定、車両保険無しだと保険料が1万6千円とかで大きな負担という意識がない。マメに見積もりサイトでお小遣いを稼ぐと実質1万割れなんて時代もあった。それが今回はちょっと話が違う。去年の春から東京で学生生活を始めた19歳の息子が免許を取ったのだ。春休みに帰省した際に我が家の車を運転したいと言い出した。奇しくも保険の更新日は3月1日なのでちょうど間に合う。例年通り一括見積もりサイトに行きやってみたがどうも勝手が違う。今までの夫婦二人限定だと高くても2万円台だったのが今回の上は7万近いのだ。運転者の制限を家族限定にしたのはいいが年齢条件を制限無しにしたのがいけないのか。結局よく理解できない点が多かったので、めぼしいところに直接電話で訊いてみた。そこでわかったことが‘別居の未婚の子’の扱い方の差が保険料に反映されているという事実だ。おなじ家族限定でも‘別居の未婚の子’が年齢条件にどう影響するか。SBI損保の場合は無関係なので結局この(老)夫婦の設定でOKなのだ。逆にいくら別居で運転する機会が少ないとはいえ19歳という‘危険因子’が加われば結局全年齢を担保することになり相応の保険料の負担を必要とするところも多い。その間をとって子供特約というのを採用しているところもあるが、やはり保険料の大幅増は避けられない。我が家の場合本人・配偶者限定(15,310円)を家族限定(16,920円)にするだけで済んだ。そこは「保険料の満足度」において2年連続第1位のSBI損保の面目躍如と言っていいだろう。一方他社だと4万~7万のゾーンになるところが多かった。今の世の中、牛丼戦争に象徴されるような消耗戦までして競争を強いられるイメージが強い。自動車保険業界でも当然競合他社の価格を意識した商品作りをしていると勝手に考えていたが、まさか1.7万~7.0万といったような‘天地の差’がつこうとは思いもよらなかった。無論保険選びは価格だけではないが、何も起きなければ文字通り掛け捨てに終わる訳でやはり価格重視派が多いのではないか。何れにせよ今回の我が家と同様のケースに該当する人達は‘別居の未婚の子’の扱いしだいで大きく保険料が違う事を十分に考慮すべきだろう。それにしても19歳の運転者が加わることでこんなに跳ね上がるとは・・・。まったく的外れな例えだがその昔夫婦で行くと2万そこそこの寿司屋に息子を連れていったら5万になったことを思い出した。確率的にそれだけ保険対象になるようなことをやらかすということだろうが、もし19歳の息子が主たる運転者として保険に入ろうとするといくらかかるか調べてみた。なんとお安い筈のSBIで12.5万、4月1日の料金改定後では16.5万と言われてぶっ飛んだ。何かの間違いかと他も確認したが三井ダイレクト、ソニー、アクサでも13万~17万。アメリカンホームに至っては21歳以上にならないと保険契約の対象にならないという徹底ぶりだ。同社の独自のデータによれば19歳男子が最も‘あぶないやつら’だそうだ。個人的には私より下手糞なゴールド免許ドライヴァーは滅多にいないと思う。己を知っているから心臓を患ってからは一切ハンドルを握っていない。地方住まいには車が必須だが、大学1年で免許を取得し族仕様のスターレットの改造車を転がしていた頼もしい‘ショーファー’がいるから安心だ。車の運転能力(だけ)は是非とも母親のDNAを受け継いでもらいたいものだ。なお、文中でも触れたが4月1日以降SBI損保は料金及び商品内容の改定を行う。多くの場合今よりも値上げになるとのことなのでその点は留意されたい。