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カテゴリ:ネコニッキ。
貰いたてのロシアンブルーの子猫を自分のマフラーに
包んで、オイラは家路を急ぎました。 子猫を連れて来て貰った、中洲にある叔母の店から テクテクテクテク…。 風除けに川端通り商店街を歩いていると、ふと声を かけられました。 「それは、ロシアンブルーじゃないですか??」 声の方を見ると、そこにはギターと楽譜を抱えた 40才ぐらいの小奇麗なオッチャンが。 商店街はすでに閉まっていて、私の傍らを出勤途中の 綺麗なお姉さんが、何人か通り過ぎて行きます。 私 「はい、今、知り合いにもらったんです」 紳士「ちょっと、見せてもらっていいですか??」 私 「どうぞ~♪」 あくまでも礼儀正しいその紳士は、子猫を抱き上げて 紳士「この子、可愛いですね~。私はロシアンブルーが大好きなんですよ。今までに4匹飼いましてね」 と、子猫を私に返しながら自分の事を話し始めました。 紳士「飼うならロシアンブルーって決めてるんですよ。でも、今はこうしてナガシの仕事をしているもので、とてもとても、ロシアンブルーを飼う余裕なんてないんです。仕事を頑張って、いつかまたロシアンブルーを飼うのが私の夢なんです」 私 「そうですか~(ちょっと感動)」 紳士「このロシアン、高かったでしょう?」 私 「いいえ、これ、タダでもらったんです(・∀・)」 紳士 「うっっそんッ!!!!」 今までの穏やかな口調はどこへやら。それはそれはデカイ 声でした。 紳士「え、ほんとに??ほんとにタダ??マジで??どこで?まだ残ってる??」 私 「いや、この子1匹しか生まれなかったんで…」 紳士「あ~、そうなんだ~。へぇ~。いいねぇ~、へ~」 私 「あぁ、はぁ、まぁ…」 その後も紳士(もうこの時点では紳士の称号は剥奪)は、 ずっとうらやましがり、悔しがってました。 チラチラと、雪が降り始めていました。 >>続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004/04/22 01:24:58 PM
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