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2014.01.26
テーマ：DVD映画鑑賞(14199)
カテゴリ：映画鑑賞
2012年フランス映画、原題は"Cloclo"です。 「ザ・ヴォイス(帝王)」と呼ばれたフランク・シナトラに名曲「マイ・ウェイ」を提供 したことを、シナトラにも、世界にも知られぬまま39歳でこの世を去ったフランス音楽界の スーパースター、クロード・フランソワの伝記映画です。 カブールロマンチック映画祭最優秀男優賞、セザール賞最優秀音響賞受賞しています。 レーティングは、フランス本国でU、アメリカは不明、日本でG、オランダとポルトガル では12です。  【送料無料】最後のマイ・ウェイ ［ ジェレミー・レニエ ］ あらすじ 【送料無料】クロード・フランソワ・ベスト ［ クロード・フランソワ ］ 1939年2月、エジプトのイスマイリア。 スエズ運河管理会社で働く父エメ・フランソワ(マルク・バルベ)と母シュファ(モニカ・ スカティーニ)に誕生した息子クロード。 厳格な父は決して子供のクロードを誉めたりご機嫌をとろうとしてくれたことはなく、 母と姉ジョゼットがそれを補うかのように優しくクロードを慰めてくれました。 1956年7月、スエズ運河はエジプト政府に国有化され、身の危険を感じたフランソワ 一家は着の身着のまま、他の外国人と共にエジプトを離れ、モナコに移住します。 1957年、モンテカルロ楽団にドラム未経験なのにドラマーとして採用されたクロード。 一家の苦しい生活の足しになれるとクロード自身も母も喜びますが、勝手に銀行員の 仕事を辞めたクロードのことを許せない父は、もちろん喜んではくれません。 クロードは楽団でみるみる頭角を現し、ボーカルも担当させてもらえるようになり、 黒髪のイギリス人ダンサー、ジャネット(モード・ジュレ)と結婚。もちろん、父は喜び ません。 1961年、父が倒れ、急いで病院に面会に行ったクロードを父は拒み、会えないまま父は 他界。 姉の恋人の紹介でレコード会社に面接に行きますが、今風の音楽を勉強してこいと、オリ ンピア劇場のチケットを渡され、ジョニー・アリディのステージを見て熱狂するファンが 大騒ぎする様子にびっくりします。 初めて出したレコードは売れなかったけど、ジャネットとの別れを乗り越え、他の歌手が 歌う歌を自分に歌わせてくれとレコード会社に頼み、作詞も自分で変えて、1962年に 敏腕マネージャー、ポール・ルデルマン(ブノワ・マジメル)をマネージャーに迎え、本格 デビュー。すると、200万枚を売り上げる大ヒット。 ポールには止められたのに密かに若手アイドル、(「夢見るシャンソン人形」を歌っていた) フランス・ギャル(ジョセフィーヌ・ジャピ)と付き合い始め、仕事も倍増させ、快進撃が 始まり…。 私の感想私は本作を見るまで、クロード・フランソワを知りませんでしたが、フランク・シナトラの 「マイ・ウェイ」だけでなく、小学校で習った「ドナ・ドナ」もこの人の持ち歌のようです。 自分の歌の作詞ばかりか他のアーティストにも楽曲を提供し作った歌は200曲、歌って踊っ て、振り付けもして、黒人のダンサーを入れたダンスユニットを作りフランスで初めて黒人 ダンサーを出演させ、世界で初めてファンクラブを作り、モデル・エージェンシーや出版社を 経営し自らファッション写真家をつとめ、歌手業の傍ら、実業家としてグループ会社を 仕切っていたという、その多才な才能を存分に活かそうとエネルギッシュにパワフルに 生きる様に、圧倒されてしまいました。 神経質で、自分勝手。嫉妬深いくせに女好き。狙った女性は必ず落とす。相手の浮気の 可能性すら絶対に許せないくせに、自分はすぐに他の女性に手を出す。 そんな人を描いた作品ですが、なんだか愛情が感じられる描き方だなあと思ったら、 「目前で世界進出を果たせなかった父を本作で世界に進出させてあげたい」と願うクロ ード・フランソワの2人の息子さんの全面的協力を受け、5か月間に渡るハードなレッスン や腹筋(毎朝1200回!)で作り上げた体で臨んだジェレミー・レニエのなりきった演技、 異例の230ものセット、本格的な特殊メイク、そっくりに作られたオーダーメイド衣装など 徹底して作り上げたのだそうです。 もう、素晴らしい!! としか言えません。 夜でもサングラスをかけ、車で移動する芸能人らしい行動?も、クロード・フランソワが 作ったのだそうですよ。 パロディやこきおろした作品は見ていて嫌になるけど、本作のようなクロード・フラン ソワの人間性に迫る作品は見ごたえありますね。 コンプレックスで悩みもしたでしょうけど、クロードは、きっと亡き父に一度でいいから 誉めてほしくて、あれほど成功の階段を駆けあがっていったのだろうなあ。 本作のサントラ、買って聴こうかな。 フランス語で「マイ・ウェイ」歌えるように、頑張って覚えるのもいいかも。 本作おススメです、是非皆さん見てください。 本作の評価が、日本でも、世界レベルでももっともっと上がればいいのに。 アカデミー賞候補にはなれないのかな。 ☆☆☆☆☆ 関連作品本作で渾身のなりきり演技を見せたジェレミー・レニエ、以前ご紹介した「少年と自転車」では 息子を捨てた父役を演じていましたっけ。  【送料無料】少年と自転車 ［ セシル・ドゥ・フランス ］ クロードに辛く当たる父親役を演じたマルク・バルベは、「ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路」 で、弟より才能溢れる姉ナンネル・モーツァルトに「女だから」という理由で才能を開花 させてあげなかった父親役を演じていましたね。うーん・・(〃￣ω￣〃ゞ  【送料無料】ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路 ［ マリー・フェレ ］ フランク・シナトラ役を演じたのは、見てる時は気付かなかったけど、アメリカ人気 テレビドラマ「プリズン・ブレイク」シリーズでティーバッグ役を演じていたロバート・ ネッパーでした～。  【送料無料】プリズン・ブレイク ファイナル・ブレイク ［ ウェントワース・ミラー ］ お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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