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2020.01.08
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カテゴリ:映画鑑賞
「アド・アストラ」

2019年アメリカ&中国映画、原題も同じく"Ad Astra"です。

アメリカでPG-13指定、日本ではGです。

6つの受賞があります。



あらすじ



近い将来。

人類は、月や火星に基地を置き、鉱物採掘や新宇宙の探査を行っておりました。

米国宇宙軍の宇宙飛行士ロイ・マクブライド少佐(ブラッド・ピット)は、子供は

なく妻イブ(リブ・タイラー)はロイの新しい任務の前に家を出ていきます。

地球の上空に浮かんでいる国際宇宙アンテナ上で船外活動をしていたところ、宇宙

から飛来したサージ(電力嵐)により投げ出され、何とか地上に着陸し生還します。

ヴァダースティーン基地に呼び出されたロイは、最高機密情報を見せられます。

11日前に海王星で起きた巨大な爆発により高エネルギー粒子が放出され、それが

地球の世界中に壊滅的なサージを引き起こし4万人強が亡くなったというのです。

29年前に初の太陽系外友人探査計画であるリマ計画で、華々しく深宇宙へと旅立った

探査チームの司令官が、ロイの父H・クリフォード・マクブライド(トミー・リー・ジョ

ーンズ)でした。チームが消息を絶ったのはその16年後でした。

その父が海王星辺りで生存しており、父の行動で太陽系全体の存続が危機に晒されて

いるというのです。

海王星近辺にいる父の船を居場所を特定し止めさせるのが、ロイの極秘任務です。

ロイの監視役として、父の旧友で元同僚のトーマス・プルイット大佐(ドナルド・サザ

ーランド)も同行するといいます。



まずは、商用を装って月のテイコ基地へ。

月では国同士で鉱物採掘の利権争いを繰り広げ、略奪や誘拐が横行しており、危険な地

域を通過する際に、案の定銃撃されてしまいます。

護衛に犠牲が出たものの無事くぐり抜けて火星へのロケット発射台に到着したロイは、

プルイット大佐から不整脈で火星には同行できないと言われ、密かにメモリースティッ

クを託されます。

火星に向かうロケット、ケフェウス号は、途中ノルウェー船籍のヴェスタ9号からの救難

信号を捕え、無視できないと寄り道することになり…。



私の感想



なんと太陽系外にまで地球外生命体を求めて探査に出かける近未来が舞台の

フィクション作品です。

主演はマイケル・ファスベンダーかなと勝手に思い込んでいましたが、ブラッド・

ピッドでした。( ̄∇ ̄;)

月で鉱物採掘をし、火星にまでロケット基地を作り、さらに深宇宙へと探査を続ける

近未来という設定には、見ながらちょっと首をかしげてしまいました。

しかも海王星から地球まで1年もかからずに帰って来れるって?



というもの、以前ご紹介したマシュー・マコノヒーとアン。ハサウェイ主演の

「インターステラー」では、宇宙では地球とは全く違う時間の経ち方に

なり、それにより移動するたびにその星の時間の影響を受けて、なんだのかんだの浦島

太郎のような現象が頻発して登場人物たちの年齢に開きが出てきておりましたっけ。

難しい理論はさっぱりとわからないので、宇宙ってそんなものなのかと引いてしまった

記憶がありました。

本作はその辺をなんかうまいことすっ飛ばした感がありますが、まあ目をつぶりましょう。

( ̄∇ ̄;)

常に健康・心理チェックが要求される宇宙飛行士の主人公ロンは、常に冷静にこれまでも

あらゆる危機を生き延びてきます。

子もなく心理チェックを意識するからか妻に心を開かなかったがために去られたロンが、

かつて幼い自分と母を地球に残しニ度と戻ってくることのなかった父を極秘任務で探しに

行くことになり、その旅で父の辿った末路と自分の人生を見つめ直したところはなかなか

よかったです。

遠くだけを見据え家族を顧みなかった父、自分もその父と同じ宇宙飛行士になって自分の

感情を押し殺して任務遂行を最優先する生き方を貫いてきたけれど、本当は近くに目を

向けるべきものがあった、と気付いた段階でロンは父を超えたと思いました。(-ω-;)

私が見た宇宙探査の作品は悲しいエンディングのものが多かったからか、本作は前向きに

なれた主人公と危機が過ぎ去った平穏な地球の姿にほっとできました。

なんといってもそのストーリーが不自然に見えないように描かれるCGといいますか、

VFXといいますか、実に見事です。音楽もいいですね。

相当な制作人数と時間と手間とお金がかかったことでしょう。

中国資本も入って作られたのでしょうが、特段中国色が感じられなかったのもよかった

です。


☆☆☆☆





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最終更新日  2020.01.20 21:16:28
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