VANに別れを告げた私は、地中海沿いのリゾートを目指した。この後、ギリシャである人物と待ち合わせをしていたのでいつまでもトルコの内陸にいる訳にはいかなかった。地中海沿いの街は何処もひらけていて、内陸の素朴な田舎イメージとは180度違いヨーロッパの文化を色濃く出していた。私が、訪れた当時はかなり急速にリゾート開発を行なう途中で若干、古き良き海岸の顔も残していた。ギリシャ風の遺跡を残した街などを巡りながら私は、イスタンブールを目指した。私は、日本を出る時、一人の女性とある約束をしていた。「お互い反対方向に地球を回って、ギリシャで待ち合わせて二人でアフリカを旅しようね。」という約束だった。ギリシャとイスタンブールは、一日で移動できる距離なので前日でも間に合うと言う思いから私は、時間調整の意味でトルコの大都会、イスタンブールを満喫していた。旧市街のバザールや有名なモスク、近代化の象徴の近代的なビルが立ち並ぶオフィス街。ブルーモスクのひんやりする床で昼寝しているうちに、鍵をかけられ焦った事など。これからアフリカ大陸を目指す私は、まさにバカンスを楽しんでした。予定通り、電車でアテネに到着した私は、市の外れにある安宿を目指してバスに乗った。安宿には、何人かの日本人がいて彼らと市内に食事に出たり、久しぶりの日本語での会話を楽しんだ。南ヨーロッパは何処でもそうだが日が沈んでからが活気ずく、昼間は本当に真面目に働いている人いるんかよ・・と思うぐらいダラダラした雰囲気の街が躍動感に満ち溢れる街に変身する。辺りを見回すと、私達以外は、男同士、女同士のカップルが多い事に気がついた。ギリシャは、自由な国なんだな・・・と。この時、自分の身に新たな危機が近づいているとは知らないで・・。
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Last updated
Feb 14, 2005 11:32:09 AM
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幸喜3319
表の世界と裏の世界の狭間を日常にするヘッドハンターという人種の日々起こる出来事をあなたにも、ほんの少しお知らせします。
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