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星とカワセミ好きのブログ

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2024.04.07
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谷村新司さんというと、私はまず『昴』を思い浮かべます。
私がギターを買って、最初に教本で勉強した曲です。

私が持っている本で、谷村新司さんの『昴』について記載がある部分を、一部紹介します。

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1)昭和歌謡1945~1989 歌謡曲黄金期のラブソングと日本人/平尾昌晃/廣済堂新書/廣済堂出版

P234~235
「昴  谷村新司/作詞・作曲 服部克久/編曲 谷村新司/歌」
谷村さんは、まだアリスが結成中にもかかわらず「いい日旅立ち」を山口百恵さんのために提供したりしていたが、昭和55年(1980年)、この名曲「昴」を作詞作曲した。
~ さて、この「昴」だが、「北国の春」とともに、中国を中心としたアジア諸国で大変に流行している。これは、実に素晴らしいことだと思う。
聞いたところによれば、この曲はもともとウィスキーのCMソングのために作られたそうだ。映画「天平の甍(いらか)」の映像をバックにした、雄大な曲ができないかとたのまれた谷村さんが作詞作曲し、編曲を服部克久さんが担当し、男声コーラスを入れるなど工夫したという。
すると、CMが放映されると同時に、何万という問い合わせが視聴者から来たという会心のコマーシャルソングになったのだそうだ。
~ 谷村さんの話だと、引っ越しの最中に、ふとメロディが浮かんできたので、部屋にこもり、20~30分で書き上げたというからおもしろい。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2)昭和歌謡ものがたり/松井信幸/アルソス新書/アルソス

P346~351
「昴ーすばるー(昭和55年:1980年)作詞・作曲・歌:谷村新司」
昭和40年代に、関西カレッジ・フォーク界で絶大な人気を誇った「ロック・キャンディーズ」を経て、昭和47年(1972年)に堀内孝雄、矢沢透とともに「アリス」を結成した谷村新司。堀内とのツイン・ボーカルによるパワフルなフォーク・ロックで名を上げ、『今はもうだれも』『冬の稲妻』『チャンピオン』など大ヒット曲を飛ばしていた。
また、谷村は昭和50年代に入るとアリスと並行してソロ活動に乗り出す一方で、他のアーティストへの作品提供も開始。昭和53年(1978年)に山口百恵が歌った『いい日旅立ち』は、国鉄(当時)のキャンペーン・ソングに採用され、作り手としての評価を大いに高めた。
そんな谷村の歌づくりはちょっと変わっている。
~ 谷村の場合は、メロディが”閃き”のように突如として体の中に響き渡り、大半の場合はそこにもう歌詞が乘っているというのだ。ただし、その閃きは一瞬のもの。「あとで書き留めればいい」と思って記録を怠ると、その歌は二度と再現できないらしい。
そうした閃きは、ある日突然降ってくることもある。
『昴ーすばるー』の歌詞とメロディがやって来たのは、谷村が引っ越しをしている最中だった。その時、机や椅子、ソファはすでにトラックに積み込まれたあとだったため、谷村はうつ伏せになって、浮かんできた歌詞とメロディを書き留めたという。
最初に浮かんできたのは、歌詞の最後の部分だった。
「我は行く さらば昴よ」
~ 「さらば」と別れを告げるフレーズが真っ先に頭に浮かび、そのあとで次々に浮かぶ言葉やメロディを組み合わせて『昴」は完成した。
ただし、谷村自身も、これまで「アリス」で歌ってきた作品とは歌詞の内容や曲調が異なっていることに、不思議な印象を受けたという。
ちょうどその頃、谷村はウイスキー会社からCMのイメージソングの依頼を受け、この『昴ーすばるー』を提供。バックには映画監督熊井啓が中国各地でフィルムに収めた映像が流れることになっていた。その映像に、谷村の生み出したスケールの大きな歌詞と伸びやかなメロディがピッタリと合い、作曲家服部克久が施したアレンジも相まって、CMの範疇では語れないほど優れた映像作品となった。
そして、CMで流れたイメージソングは大きな反響を呼び、昭和55年(1980年)にシングル化が実現。『昴ーすばるー』は谷村のソロ活動最大のヒット曲となる。
~ 『昴ーすばるー』を発表した翌昭和56年(1981年)、アリスは中国を訪れて北京でコンサートを開催。谷村は万感の思いを込めて『昴ーすばるー』を歌った。すると、終演後に多くの歌手が楽屋を訪れて、「あの歌を覚えたい」と頼んで来たという。
谷口が口伝てで教えた『昴』は、その後、中国大陸で草の根運動のように少しずつ拡散していく。さらに平成22年(2010年)に開かれた上海万博の開催式で谷村が『昴ーすばるー』を披露したことで、多くの中国国民に愛される歌となった。
そうした活動と並行して、谷村は音楽を通じて日中の懸け橋になりたいと、平成16年(2004年)には上海音楽学院教授に就任(現在は名誉教授)。音楽の理論や技術でなく、音楽が持つ”力”や”心”、さらにシンガーとして培った”ステージづくり”のノウハウを伝えてきた。





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最終更新日  2024.04.14 10:28:23
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