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36歳無職駄目精神病 36年の軌跡

36歳無職駄目精神病 36年の軌跡

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2008.08.23
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 年が明けて平成14年1月。山口さんに斡旋されたパチンコ店のサクラのアルバイトをしていたら、パンチパーマをあてた四十歳前後の常連客のおっちゃんに目を付けられるようになった。文句を言われたことはないが、ジロジロと見られたり、僕の後を付けられたりするようになった。
 通常、サクラは勝ち過ぎるので、常連客に怪しまれることが多い。常連客らに陰口を言われたり、嫌味を言われたりするのは日常茶飯事だった。普通はサクラであることがバレないようにローテーションを組んでサクラを入れ替えるのが普通であるのだが、山口さんの場合は人材不足とデキの悪いサクラが多かったため、僕は週五回も同じパチンコ店でサクラをやっていた。そして、7ヶ月間に渡って百四十連勝もしていた。目を付けられて当然である。
 しかし、山口さんは僕が常連客に目を付けられた理由を、「店内でウロウロするから目を付けられた」だの、「服装が悪い」だの、「髪型が悪い」だとして、無茶苦茶なことを言って来た。
 このバイトは日当一万円だったが、それくらいは働けば普通に稼げる額だし、人様を欺くような悪い仕事ないので、サクラのバイトは辞めようと決めた。

 山口さんにその事を告げ、サクラのアルバイトを休んで別のパチンコ屋で玉ちゃんファイト打っていたら、ほんの数時間で二万円も勝った。サクラなんかをしなくても、僕はちゃんとパチンコで勝てるのである。
 その後、山口さんに呼び出されて顔を出すと、「サクラを辞める前に、パンチパーマの常連客のおっちゃんを怒鳴りつけろ」と言い出した。何故、そんなことを言うのか意味が解らなかったが、「目を付けられたことを理由に(僕が)パチンコ店から姿を消すと、あたかも何らかの不正をしていた印象を常連客に与えるので、常連客を怒鳴りつけて身の潔白を証明してからサクラを辞めろ」ということだった。
 とはいえ、相手は僕よりも年上で人生の先輩。目上の人を怒鳴りつけるなんて人として良くないし、よく考えれば、サクラをやってお金を稼いでいる僕の方が悪いのである。
 山口さんの指示を断ると、今度は人通りの少ない駐車場に呼び出され、山口さんにナイフで刺されそうになった。また、「金属バットで殴るぞ」とか、「ゴルフクラブで殴るぞ」と散々脅された。さらに、「恵子(僕の彼女)を、暴力団を使って拉致するぞ」などという反社会的な脅迫もされた。

 本当は、山口さんはわがままな一面があるものの、決して悪い人ではなく、いつも人を楽しませよう、あるいは、笑わせようとするサービス精神旺盛な人である。見た目は弱々しく、思いっきり駄目キャラで、アスファルトの路面に土下座をしてまで笑いを取ろうとすることもあった。時には攻撃的な発言をすることもあったけど、人に手を上げることはなく、スナックで飲んでいる時に居合わせた客に喧嘩を売られて立腹しても、「喧嘩は殴っても、」殴られても痛い」をモットーに、いつも大人しく退散していた。
 ところが、サクラをパチンコ店に斡旋したり管理したりする仕事は儲かるらしく、またサクラの大元締めの野田さんと上手に付き合いをしていたので月収が百万円以上あり、山口さんの財布の中にはいつも百万円単位のお金が入っていた。貧乏人が大金を手に入れると性格もコロリと変わるようで、頭を丸坊主にして威圧感を与え、首には金のネックレスをして、ヤクザのチンピラのような風貌になっていた。態度も横暴になり、性格もかなり悪くなった。暴力団関係者とも付き合いがあるらしく、二十歳そこそこのホステスの女性に些細なことで腹を立て、知り合いのチンピラに拉致させようと依頼したこともあった。

 山口さんの脅迫に困り果てていたら、僕より四歳年上の三十四歳で、僕と同じく山口さんに斡旋されてサクラのバイトをやっていたアンタッチャブルの山崎似の西さんが、山口さんの上司にあたる野田さんに上手く話を通してくれた。
 野田さんは僕と山口さんの間に入ってくれて、明後日から野田さんのサクラのバイトを斡旋してもらうことになった。僕が野田さんの支配下になれば、山口さんは僕に攻撃することはできなくなる。
 しかし、野田さんも、西さんも、僕に目を付ける常連客のおっちゃんは怒鳴りつけておけという。それがこの世界でのしきたりというものだろう。
 翌日、仕方が無いので、パンチパーマをあてた常連客のおっちゃんを気合入れて怒鳴りつけた。常連客のおっちゃんは少しばかり文句を言い返して来たが、特に反撃してくることもなく引き下がってくれたので事なきを得た。
 すると、山口さんから何故だか良く解らないが、とても喜びながら「よくやった」と誉めてくれた。そして、無事、山口さんから卒業することができた。

 『毒を以って毒を制する』という言葉がピタリと当てはまると思った。すぐに僕を脅迫する山口さんと縁を切れたと思ったら、今度は山口さんよりもずっと怖い野田さんと付き合わなくてはならなくなった。
 野田さんは、僕にはとても優しくていい人なのだが、とにかく怖いという噂が広がっており、出来の悪い部下に対しては、ゴルフクラブや金属バットを使って平気で殴るような人だった。
 強烈な存在感とオーラを放っていたので、ある種の憧れでもあったが、絶対に逆らえない人ということで、いつもビクビクしていた。
 野田さんからの電話が鳴ったので出たが、それまで寝ていたので頭がボケており、しっかりとした対応ができずにモタモタしていたら、容赦なしに怒鳴られることがあり、また、「電話は必ず出るように」と強く言われていたので、二十四時間ずっと野田さんからの電話に備えて、携帯電話の着信音量を最大にして身に付けていた。
 また、恵子とホテルで宿泊している時も携帯電話は必携で、風呂に入っている時に電話が鳴り、慌てて風呂を飛び出したら、タイルで足が滑って思いっきり転んだことがある。これらは、かなり精神的な疲労度が高く、精神病になりそうになった。

 数ヵ月後の春頃、野田さんが斡旋してくれるサクラのバイトが徐々に少なくなり、いいタイミングで山口さんから「再びウチに来てくれないか?」と頼まれた。野田さんに相談したら「是非、行ってあげて」との返事。
 一時期、山口さんに酷く脅されて、嫌がらせもたくさん受けたが、山口さんも僕がいないと利益が上がらないことを悟ったようで、僕を暖かく迎えてくれた。
 僕としても、野田さんと山口さんの双方からサクラのバイトが斡旋され、掛け持ちで二万円以上の日当を稼げる日もあったので、恵子とのデート代にも困らなかった。

 恵子は超素敵な女だった。今まで交際した女性の中でも、一番いい女だった。
 僕との交際が始まるとすぐにスナックW店を辞めてくれて、僕が焼きもち焼きだという事を伝えると、一切、以前に付き合った男性の事を一切話さなかった。
 太い老客を捕まえているキャバクラL店に戻ることになったが、毎日、空いた時間にメールを入れてくれて、仕事が終わった後は、車で家まで会いに来てくれた。そして、老客が恵子にプレゼントしたケーキを、僕や僕の家族の為に置いて帰ってくれた。
 白浜温泉に旅行に行ったとき、旅費削減の為に車中に泊まったが、慣れない車泊に戸惑う僕の頭を優しく撫でてくれた。
 三十歳の誕生日の日、密かにフランス料理店を予約しておいてくれてご飯をご馳走になり、僕が欲しがっていた最新型のパソコンを買ってくれた。
 お金の節約の為に朝に家に来て、お茶と僕が大好きなタラコが丸ごと入ったおにぎりや、お弁当を持たせてくれた。
 何もかもが超素敵な女だった。



 秋頃、野田さんが斡旋してくれるサクラのバイトは徐々に少なくなり、山口さんが斡旋してくれるサクラのバイトがメインなっていた。そのメインのパチンコ店の店長より「今後、サクラのバイトを週二回にしてくれないか?」と言われた。この頃、僕は更に連勝を続けて二百四十連勝もしていたので、再び、常連のお客さん達が怪しみ出したのだ。
 僕は店長の提案に快諾して山口さんに報告したが、山口さんはそのパチンコ店からもらう手数料が減ることを嫌がって強引に週五回を維持する事を要求。無茶だと思ったが、やはり店長が怒ってしまい、サクラを辞めさせられてしまったのである。
 実は、六月にも山口さんと店長が揉めるトラブルがあって一週間程度サクラを辞めさせられたことがあるが、今回は完全に決裂だった。

 これで、僕は一時的に失業してしまったが、すぐに西さんからオファーが来た。西さんは野田さんからサクラの元締めを任され、西さんが僕にサクラのバイトを斡旋してくれるようになったのである。
 西さんに紹介された杉本という車を持っていない後輩を僕の車に乗せて、市内各地のパチンコ屋へ行って二人でサクラの仕事をすることになった。杉本はよくできた後輩で、いつも僕が気持ち良く仕事ができているかを気にかけてくれていた。



 僕は貯金をしないタイプの人間である。将来、いつの日か必ず、巨万の富を手に入れると信じているから、あくせく小銭を貯める必要がないのである。今までの自分の人生は、あくまで仮の人生で、本当の人生はまだ始まっていないと信じていた。
 しかし、彼女の恵子は僕に貯金が無いことを知ると、結婚資金を貯金しようと話を持ちかけて来た。僕はあくまでもドリーマーなので、自分の身を窮屈な場所に置きたくないから、結婚なんて全く考えていなかったけれど、恵子にその事を話すと別れられるような気がして言い出せず、嫌々ながらも結婚資金として給料の五割から六割を恵子名義の銀行口座に預けることにした。
 強制的に貯金をするとお金など簡単に貯まるもので、半年程度で百万円近い金額を貯金することができた。
 この頃、恵子とのデートは、動物が好きな恵子に合わせて犬のテーマパークである『有馬ワンダガーデン』や、市内、府下のペットショップばかりになった。ミニチュアピンシャーという犬種の賢さが気に入り、毎日のように飼おうかどうしようかと迷いながら、話し合っていた。

 また、僕は多少ヤキモチ焼きだが、恵子のヤキモチは超が付くくらい酷く、僕が名古屋のヒナさんと携帯電話のメールで連絡を取り合っているのを発見するとカンカンに怒り出し、ヒナさんに絶縁メールを送らされ、さらにヒナさんの連絡先を抹消させられた。
 その後、すぐにメールの送受信履歴からヒナさんのメールアドレスを探し出し、お詫びのメールを送ったが、ヒナさんが怒ってしまい、本当に絶縁状態になってしまった。






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Last updated  2008.09.11 07:10:24
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