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元祖・ネギの舞台裏

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Jul 28, 2008
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カテゴリ:小説の書き方
四回目となる今回のテーマは『デュエルの書き方』です。DM小説を書いている、もしくは書きたいと思っている方の大半はデュエルシーンを書きたいと思っているのではないか、と推測しています。DM小説自体、歴史が浅いものなので、デュエルの書き方に関するコラムを書いたとしても、それは発展途上の理論であり、これからどんどん進化していく(むしろ、しなければならない)部分であると思います。
今回の記事では、今までの時点で気になった点についてまとめてあります。

◆デュエルシーンは対戦のレポートではない◆
以前も同じ事を書きましたが、デュエルシーンは元々あった対戦をそのまま書けばいいというものではありません。実際のデュエルでは、ドラマのあるデュエルの方が少ないでしょう。DM小説のデュエルシーンのように、毎回、派手な逆転があるという事もありません。
DM小説におけるデュエルシーンは、あくまでフィクションである、という事をこの記事を読んでいる間だけ頭の片隅において下さい。

◆『リアルなデュエル』ではなく『リアルな嘘のデュエル』◆
DM小説におけるデュエルはリアルな要素がある程度排除される事があります。それについて例を挙げて書いていきましょう。

・あまりにも使い慣らされたガチデッキは出しにくい
今の環境ならば色々なデッキが活躍できますが、2年くらい前の環境でDM小説を書いていたならば「どうして誰も除去サファイアを使わないの?」という疑問が出てきてしまうかもしれません。DM小説で多くの人が知っているガチデッキはどうも使いづらい部分があります。
それはDM小説におけるデュエルシーンが、“カードの動きや能力を魅せる”事に特化している部分があるからです。「いかに強いデッキを使わせるか」ではなく、「いかにおもしろく戦わせるか」という部分が重要視されていますね。

・省略すべき部分が存在する
色々な大会レポートでも省略されている部分だと思いますが、後の伏線など重要な意味を持たない限り、マナのカードや手札のカードの情報を全て公開する必要はありません。あくまで小説として楽しむ場合、それが不要な情報になる事もあるのです。
また、デュエルを最初から最後まで書く必要もないでしょう。動きによっては中だるみが発生するデュエルもしばし存在します。
省略する情報について私も明確な答えを持っていないのですが、マンガ『デュエル・マスターズ』や『デュエルジャック』などのデュエルシーンを参考に省略する部分を決めています。どれくらい省略するかは、その話全体の流れを見てその都度変える事がありますが。

・小説だからこそ、省略すべきではない情報
私の定義では、DM小説は一種のキャラクター小説でもあります。そのため、対戦しているプレイヤーの様々なリアクションを描く事が必要になってくるでしょう。これが、いわゆる大会レポートとの大きな違いです。
強力なカードを出した、強力なコンボ決めた時の相手プレイヤーや周囲にいるギャラリーの反応の書き方で、それがすごい事だという事を伝える事もできるでしょう(尤もDM小説は読み手も手馴れたプレイヤーである事が多いので、こういった演出がどこまで効果があるかは不明ですが)。
リアクションはデュエルシーンを完成させるためのパーツの一つです。これが欠けていると味気なくなってしまうかもしれませんね。

・デュエルシーンにおける『起承転結』
DM小説においてのデュエルシーンはクライマックスの部分なので、話し全体の起承転結で言うと後半の転結の部分に相当するものでしょう。では、デュエルシーン内の起承転結はしっかりと構成されているでしょうか?
デュエルシーン自体がDM小説内の一つの小さなドラマです。この中にも起承転結は存在し、転や結の部分ほど濃厚でしっかりとした描写が必要になってくるでしょう。ターンとして見た時間は起や承の部分と同じでも、物語としてみた場合、こちらの方が圧倒的に情報量が多くなるはずです。
対戦で起承転結をしっかり書けるか、もう一度考えてみてもいいかもしれませんよ。

・逆転の楽しさ
友人Y氏が言っていた事の引用になりますが、マンガの『デュエル・マスターズ』やDM小説のメインのおもしろさは逆転にあるという言葉がありました。どんなカード、どんな手法で逆転をするかというところにおもしろさを感じるというものです。
逆転を描くためには、主人公をうまくピンチに追い込む事が必要です。どうやって追い込むか、そしていかに逆転不可能な状況に追い込むかが逆転を生む上で考えなければならない最大の難点です。
そして、もう一つは最大のピンチに追い込まれた主人公がどうやってその状況を打破するかという点。この二つをうまく考えてこそ、逆転のおもしろさが生まれてくるのでしょう。

・相手を描けるか
とりあえず倒されるだけの敵がDM小説に出てきてもよいのです。私もよくそういったキャラクターを出します。
しかし、中にはあまりにも何もしていない、まるでサンドバッグのような敵キャラクターも存在します。これは納得できない。敵側にも主人公側を倒す、という果たさなければならない目的があるのですからその目的を果たすための動きをさせなければなりません
敵は主人公を倒すくらいの動きをさせてよいのです。むしろ、それくらいでなければなりません。敵に本気を出させる事もデュエルシーンを書く上での必要な要素です。

・デュエルシーンを書くために実際にデュエルしてみる
リアルな嘘のデュエルを書きたかったら、これが一番楽かもしれません。もちろん、逆転やドラマなどそうそう起こるものではありませんが、カードの動きを把握できてデュエルシーンの起承転結を組み立てやすくなりますよ。

◆デュエルシーン以外でデュエルシーンを盛り上げる◆
DM小説においてデュエルシーンは全体と比べて短いものです。デュエルシーン自体でも、デュエルと付属している部分(様々なリアクションなど)が多くなり、実際のデュエルだけ抜き出してみるとかなり短くなっているのではないでしょうか。
デュエルシーンはDM小説のメインです。そこに至るまでの部分で、デュエルシーンに期待できるように盛り上げる事が必要になってきます。

◆最後に◆
デュエルシーンを描く、という部分はまだまだ発展途上で未完成です。書けば書くほど新しい描写が見えてくるような気がしています。
デュエルシーンだけを書いておけばOKみたいな小説は、あまりDM小説と呼びたくはありません。ドラマとデュエルの噛み合いなしにDM小説は成り立たないと考えています。
デュエルシーンという名のクライマックスに、何を描くか。そこで書き手としての技量の差が生まれてくるでしょう。
このシリーズもそろそろ終盤に近づいてまいりました。次回は『オリジナリティ』について書いていきます。





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最終更新日  Jul 28, 2008 03:32:18 PM



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