元祖・ネギの舞台裏

[小説裏話] カテゴリの記事

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• 考えるか、考えないか

  以前、「おもしろいものは考えず、無意識に生み出される」という話を聞きました。それに対する反論で「おもしろいもののサンプルを元に、うまく組み合わせる事でおもしろいものを考えて意図的に生み出す事ができる」というものがありました。ちなみに、どちらも私の意見ではありません。創作をする時は、キャラクター達のバランスを考えたり、その後のストーリー展開を考えたり、とにかく考える事が多いです。ですが、考えずに思いつきだけでおもしろいものを作る事は可能です。特別な事を考えなくても、すばらしい思いつきや無意識のアイディアだけでどんどん書ける状態があります。俗に言う「神が降りてくる」状態です。意識して書くのと、無意識に書く。どちらの方がおもしろいと思いますか？

  May 17, 2007

• 『ＬＥＧＥＮＤ　ｏｆ　ＤＵＥＬ』第二話

  ＤＭファンタジー小説『ＬＥＧＥＮＤ　ｏｆ　ＤＵＥＬ』第二話を書き終わりました。実は、書き終えた第二話は、最初考えていたプロットとまったく違う作品になっています。１０％も合っていません。本来のプロットでは、アイリスが助手としての仕事を始めてドタバタがある…といった、使い古されていながらもおもしろいコメディタッチの二話になる予定でしたが、彼女の名前の由来について書こうとした時点でプロットの部分から修整する形になりました。ほぼアドリブです。対戦シーンの前まで来たところで、事前に決めていたロブ・エドガーのデッキの内容を完全に忘れてしまい、急遽『アンブロッカブル』をテーマにしたデッキを使うという設定になりました。アランのデッキは話に合わせて光文明メインのデッキになっています。具現化は、クロスギアとクリーチャーはビジュアルにしやすいのですが、呪文は表現が難しいのでしばらく呪文を具現化する敵は出てこないかもしれません。クロスギアやクリーチャーにしても、あまり巨大な奴らは困りますが。ぼんやりと考えている次回のプロットでは、アランと共に予告に登場した探偵オリオン・エリオット初登場の話の予定です。予告を見る限りでは真面目で直情的な奴に見えますね。実際、その通りの人物です。ただ、細かい事は次回まで内緒にしておきましょう。脳内での彼の行動パターンはものすごくおもしろいので早く出してみたいです。

  May 13, 2007

• 『ＤＵＥＬ　ＯＲ　ＤＩＥ』第二話

  今回は、予選第一回に関する説明をしてから、キャラクター達がデッキを作って予選開始というところまで書く予定でしたが、前回に続き大幅に遅れています。今回、ようやくその理由が判りました。キャラクターが多すぎるのです。『時任』や『東京』だったら、メインキャラクターにスポットを当てておけば何とかなるのですが、『ＤＵＥＬ　ＯＲ　ＤＩＥ』はスポットを当てるキャラクターが多すぎるので、書くシーンも増えて結果的に長くなるのです。ただ、予選が始まってしまえばこちらのものだと思います。ある程度省略したデュエルシーンを書いて、本当に必要なデュエルだけはきっちり書く、というように早くしたいと思います。予想以上に作者に楽をさせてくれるのが、蛇です。彼が勝手に暴れてくれるお陰でこの小説は何とかテンポを保っていられます。三作品のいい連結役になってくれそうです。敵の黒幕や、慈雨の真意などいつもの私の小説以上に謎だらけな気もしますが、一つずつ消化していきたいと思います。一つきっかけができれば、謎が解ける場面も芋づる式に書けるので伏線も念入りに張っておきます。さあ、次回こそ予選を！

  May 11, 2007

• 『東京』外伝４

  注意！これは、『DM vault』様の掲示板で連載中の小説『ＴＯＫＹＯ決闘記』の外伝です。本編を見ていない方は、読んでも意味がまったく判らない可能性があるのでご了承下さい。また、シリアスな雰囲気を意識した本編とは違い、ギャグと悪ふざけで構成されています。本編の雰囲気を好まれている方がお読みになると気分を害される可能性があるので、ご注意下さい。『ＴＯＫＹＯ決闘記』外伝ガンガレ！博成君！第四話　新婚さんいらっしゃい前回までのあらすじ勇騎は日本の妖怪と海外の怪物で全面戦争を始めようと言っていた。博成は、予想すらしていないボケにツッコミすぎてもうへとへとである。美和「はい、豪人様。あーん」豪人「あーん。うん、美和が作ってくれた料理はいつもおいしいね」美和「まあ、豪人様ったら」博成「あの～。僕の出番というか居場所はないんでしょうか？」豪人「美和と二人っきりの時間を楽しんでいるのに君は無粋だな。この世には二種類の人間がいる。人の恋路を邪魔する者と邪魔しない者だ。どちらが無粋でどちらが君に当てはまるかは君自身が最もよく理解しているだろう」博成「判りましたよ。…うん、彼女がいるっていいな～。僕にも彼女できないかな～」勇騎「残念だが、作者が一ノ瀬の彼女ができるシーンなどは考えていないと言っていたぞ」博成「ええっ！ていうか、何聞いてんの！」豪人「それは悲しい事だね。まあ、僕には関係ないか」美和「はい、豪人様。あーん」豪人「あーん」博成「いちゃついてんじゃないよ、まったく！」勇騎「もてない男のひがみはみっともないぞ、一ノ瀬」第四話　終第五話予告博成の前に現れるのは『東京』史上最悪の男、墨川一夜。本編で狂気を振りまく彼に、博成はどう対抗するのか？そして、ボケまくっている勇騎はどう戦うのか？第五話　ただしつけものテメーはダメだ

  May 10, 2007

• 『ＤＵＥＬ　ＯＲ　ＤＩＥ』第一話

  何とか第一話を書き終わりました。『デュエルのくに』の登場人物も揃ったので、ようやく始まったかな、と思っています。勉がデッキに入れている幸一からもらったボルメテウス・ホワイト・ドラゴンですが、あれは『デュエルのくに』で出そうと思っていたものです。『デュエルのくに』で出せなかったので、ここで出してみました。勉のデュエルの腕は未知数なので、どうなるのかはまだ不明ですが、勇騎や時任には及ばないのではないかと考えています。今回は、神塚島に着いて予選の説明を受けて終わりにする予定だったのですが、デュエルをするシーンがないと物足りないと思ったので、急遽プロットを変更してフェリー内での話を書きました。クリムゾン・ワイバーンを使って勝利するというシナリオもつい、数時間前に思いついたものです。今回の話で、何とか時任と勇騎に接点を持たせる事に成功しましたが、ここまでのくだりは大変でしたね。これから他のキャラクター達にどうやって接点を持たせるかがクロスオーバーでの最大の課題になると思います。旧キャラクターだけでなく、この小説のための新キャラクター達も動きを見せています。まずは、蛇。彼は、犬と同じように宇島慈雨のために働く部下のような存在です。大会のサクラとして戦う事があるかもしれません。蛇の他にも新キャラを出す予定はあるのでお楽しみに。

  May 9, 2007

• 複雑になっていく人格

  『時任』執筆時には感じなかった事ですが、『東京』のキャラクターは回を追うごとに人格が複雑になっていくような気がします。こういう現象は今まで書いていた小説ではない初めてのできごとで驚いています。『東京』の保持者を始めとするレギュラーキャラは、自分で読むために書いた設定表やプロットだけでなく、脳内で行動パターンや言動などを何度もシミュレートしていたのですが、実際に書いてみるとそれ以上の人格を持っていたのです。博成などは私の想像よりも思考力があったり、水科姉を前にした豪人の言動に茶目っ気があったり、これ以外にも思い当たる事はいくつもあります。まだキャラクターを完全に把握できていないせいもあるのでしょう。勇騎は謎が多いので、もっと人格が複雑になっていく可能性もありますが、基本的なレギュラーキャラの動きはもう把握できているので、これからはこういった現象は起こらないかもしれません。ですが、これから登場する敵や、これから起きるイベントによっては私も知らないような人格が生まれてくる可能性も充分ありえます。こういう事があるから、小説を書くのは楽しいのだと感じています。

  May 9, 2007

• やっちまったい…

  『日付』シリーズがとうとう公開（いや、後悔に近い）です。このシリーズは短編のみの公開になると思います。ジャンルとしては鬱ミステリです。読む側がどうなるかは判りませんが、作者は間違いなく鬱になるという恐ろしいミステリのシリーズです。ネタが浮かんだからって書こうとするなんて、無計画にもほどがあります。今回公開した『赤色の日付』プロローグでは、まだ登場人物もくわしく判らないような状態ですが、グダグダ言っている語り手が主人公です。ＤＭ小説の時とはノリが違うのでこういう感じの作品が、皆様の目にどう映るのかちょっとした冒険です。『日付』シリーズが続くかどうかは完全に不明。推理小説のトリックなんて簡単には思いつきませんからね。トリックのネタが切れたらもう完全にアウトです。このシリーズの見所は、「変だけど、妙に頭に残るような難しいセリフ」を言う登場人物達にあると予告します。本格ミステリのつもりで書くので、登場人物達にも思いっきり難しい事を言ってもらいましょう。『時任』や『東京』などとは思いっきり違った味の作品ですが、ぜひご賞味あれ。

  May 7, 2007

• 『東京』第七話

  今日は『ＬＥＧＥＮＤ　ｏｆ　ＤＵＥＬ』の第二話を書こうと思っていたのですが、何故か『東京』第七話を書いてしまいました。何だか謎が解けてしまいそうな話ですが、果たしてどうなるでしょうか？今回、新キャラの青海ゆかり委員長が登場しました。第一話で朝野が「活発な女性」と言っていたように、活発です。イメージしていたのと実際に書いたのでは活発さのレベルが違いました。実際に書いた方が恐ろしく活発です。こういうキャラクターは書いていて楽しいので、コメディの部分をどんどん引っ張ってもらいます。そして、新聞委員会の朝野は再登場ですね。脇役なのですが、また何度か出るかもしれません。これが最後になる可能性もありますけれど。ゆかり委員長と同じくらい書いていて楽しいのが墨川一夜です。奴を書く時はテンションが上がります。こういう、どこか壊れたところのある悪役っぽいキャラクターを書くのは本当に大好きです。二年くらいこういうキャラクターを書いた事がなかったので、久しぶりに書けて満足しています。肝心のストーリーですが、八話のための前振りみたいなものになっています。次回は勇騎と一夜が大暴れします。豪人とヴェルデはちょっとお休みぎみですが、第十一話以降に彼らの出番もどんどん増えていきます。あと、第六話で出てきた二階堂と一本杉もこれから勇騎達の前に何度も立ちふさがると思います。一本杉の「二階堂！お前、１４分３８秒の遅刻だぞ！」というセリフが好きなので、またこういう彼らしいセリフを書きたいものです。

  May 6, 2007

• 創作のジレンマＦＩＮＡＬ『やっぱり創る事っておもしろい』

  というわけで、「創作のジレンマ」シリーズ最終章です。今の所書きたい事を全て書いたので、また書く事が浮かんだら「帰ってきた創作のジレンマ」シリーズとか始まりそうですが。最後となる今回のテーマは『やっぱり創る事っておもしろい』です。今までネットで発表したものを含めて色々な作品を完結させてきましたが、最後の１シーンを書いた時の何とも言えない不思議な感覚が大好きです。どの作品でも同じように完成した時の達成感が二日以上体の中に残っています。例えば、『時任』は時間的に集中して書いた作品なので、最終話まで書き終えた時の達成感は非常に大きく、しばらく彼らの活躍が頭から離れませんでした。こういう風に思えるのは、自分で自分の作品が好きだという事もあるのかもしれません。使い古されたような例えですが、山登りの登り道がきつかった分だけ、登った後に山頂から見える景色がすばらしく見えるのと同じような原理ではないかと思っています。完結した時に作者である自分だけが見える美しい光景がすばらしく、険しい登り道の中でもつらい中に楽しくなるような事が待っているからこそ、創作は楽しいのです。これからもこの楽しさといつまでも向き合っていたいものです。

  May 4, 2007

• 『東京』でなければこんな作品が連載されていた！

  クロスオーバー作品『ＤＵＥＬ　ＯＲ　ＤＩＥ』も始まって軌道に乗った『東京』。実は『時任』の次回作に、これを含めて三つ候補があったのです。その内の一つはブログで連載が始まった『ＬＥＧＥＮＤ　ｏｆ　ＤＵＥＬ』です。もう一つは『東京』によく似た雰囲気の学園ものにしようと考えていました。その作品は『東京』と同じように主人公を高校生にする予定でした。高校生を主人公にするのにはいくつか理由がありました。『時任』の主人公とメインの登場人物がみんな社会人なので、次の作品は同じような年齢層にしたくないというのが理由の一つです。もう一つの理由は、作品を読んでくれるメインの方々の年齢に近づけたかったという事。『時任』は『時任』としての魅力があるけれど、登場人物の年齢が近かったらそれもおもしろいんじゃないか、という試みでそう決まりました。大体のイメージも『東京』とほぼ同じで「デュエル・マスターズのカードを使って魔物を退治する」というようなコンセプトの話になる予定でした。『東京』はミステリアスな雰囲気を持ったシリアス風の作品でしたが、この作品はそこまでミステリアスにもシリアスにもならない普通の学園ものにしようと思っていました。メインの登場人物は以下の三人です。・蒼一（そういち）主人公の一人。勉強ができる秀才タイプの少年。「デュエル・マスターズ」カードを使って魔物を退治する家系に生まれていて、その能力を使って魔物と戦う。水文明をメインにした戦いが得意である。・紅二（こうじ）主人公の一人で蒼一の弟。物静かで落ち着いた兄とは正反対で、頭を動かすよりも先に体を動かすタイプ。兄と同じ能力を持っていて、攻撃的な戦い方で魔物を圧倒する。火文明をメインに使っている。・黒姫（くろひめ）蒼一、紅二の幼なじみ。高校生なのだが、非常に小さい。「～なのじゃ」など古風な言葉使いを好む。二人のサポート役に回る事が多い。闇文明をメインに使う。この基本設定をＹ氏に聞かせたところ、某爆走兄弟に似ているという指摘があって、それは尤もだと納得したものです。私の中でも、あまりにも普通過ぎるという理由で書くつもりにはなれず、結局この作品は設定をこれ以上練りこむ事もなく残念ながらお蔵入りになりました。『ＬＥＧＥＮＤ　ｏｆ　ＤＵＥＬ』も『東京』を書くと予告した後に思いついた作品だったので、『東京』を最終話まで書き終えてから書き始めようかと考えていました。その時にはまた別のアイディアが出ているでしょう。こんな風に設定だけならたくさん作れます。問題はその中で本当におもしろいものになるかどうか、見極める作業です。そこでおもしろくできると確信した作品は書けますし、不可能だと思った作品はやはり書けません。設定を作るってやっぱり重要ですね。

  May 2, 2007

• 『ＤＵＥＬ　ＯＲ　ＤＩＥ』ついにスタート！

  『ＤＵＥＬ　ＯＲ　ＤＩＥ』のプロローグを投下しました。時任や宇島慈雨など、最近書いていなかったキャラクターが登場するので、書き方を思い出しながら書いています。改めて書いてみると、百瀬は書きやすいです。今回は『時任』『東京』『デュエルのくに』の３作品のキャラクターが出てくるクロスオーバーなのですが、時間軸がちょっとおかしい事になっています。『東京』本編での時間は現在、十一月中旬頃のはずなのですが、『ＤＵＥＬ　ＯＲ　ＤＩＥ』で『東京』のキャラクターが出てくるパートは四月頃になっています。外伝だから時間がずれているという事で納得して下さい。もしくは、一種のパラレルワールドみたいなもので。一周年記念なので、どうしてもゴールデンウイーク中の話にしたかったのです。最初に小説板で作品を投下したのが昨年の今頃だったので。今回、それぞれのプロローグを書いたわけですが、『時任』では本編の後の話だったり、『デュエルのくに』がメジャーになっていたり、勇騎と豪人が親しくなっていたりとそれぞれの本編から少し進んだ形になっています。そして、これから色々なキャラクターが出てくると思います。調子に乗って『時任』のアルフレッドや星田五十六軍曹とかを出してみるのもいいかと思っています。もちろん、この小説だけのオリジナルキャラクターも出す予定です。さぁて！新キャラの名前考えるぞー！

  May 1, 2007

• 創作のジレンマその５「いつまでアイディアが続く？」

  長い間創作を続けていると、いつかはアイディアが枯れ果ててしまうのではないかと思っています。DM vault様の小説板でも発言しましたが、私は大抵、常にネタがない状態で書いていて、書かなければならない時にアイディアを搾り出しています。今はこのやり方でうまくいっていますが、アイディアを搾り出してそれが出なかった時がいつか来るだろうと思うと怖いですね。アイディアを出すためには、色々な刺激が必要だと思っています。だから、常におもしろいものはないか探しているような毎日です。弱気になっていても仕方がないので、アイディアがあるうちは書けるだけ書いておこうと思っています。一時的に枯れても、その内、またアイディアが出てくるでしょう。

  Apr 30, 2007

• 『国分寺みさきの婚約者』について

  フリーページにて公開中の作品、『国分寺みさきの婚約者』は今から１０ヶ月ほど前に書いた出版社への応募用作品です。今までそういった応募をした事はなかったのですが、「プロの意見を聞けるかもしれない」という理由だけで応募しました。ネタの原型を思いついたのは、一昨年の年末です。ネタを出す為に徹夜でマンガ喫茶にこもってマンガを読んだ帰りでした（マンガ喫茶にこもってネタを出す事はよくありますが、これに関しては別のコラムで）。徹夜明けというのは脳みそがおもしろくなっているもので、そんな時に出るアイディアもそれなりにおもしろいものになったりします。その時にみさきと幹仁の原型が出来上がり、タイトルと二人の設定を作ったまま半年近く放置していました。その半年後、その出版社の広告を見て応募をしようと思い、使えそうなこの設定を利用する事に決めました。自分に課したテーマは「ツンデレヒロインを書いてみよう！」だったと思います。それ以外は何も考えていませんでした。ツンデレヒロインを活かすにはその相方となる存在がいなくてはなりませんが、幹仁は…うーむ、とてもツンデレを活かすような奴には見えません。彼は恐ろしくマイペースで鈍感な人間です。実は、彼にはモデルがいるのですが、色々考えているうちにモデルとなった人物からどんどん離れていってしまいました。モデルを基にした意味がありませんね。他にも、おバカで暴走しがちなメイド少女や、３０歳のイケメン執事など、結構おもしろいキャラクターでまとめられたと思います。名前だけ出ている藤原大悟郎は、「もしこの作品が出版されて二作目を書くような事になったら出そう」くらいに思っていました。結局、出版はされなかったので、このブログで二作目を書いて出してやろうかと思っています。二作目のネタがありませんが。普段はＤＭ小説ばかり発表しているので、こういった小説は少し新鮮に映ったかもしれませんがいかがでしたか？機会があったら、ここでも色々な小説を公開していこうと思います。

  Apr 29, 2007

• 創作のジレンマその４「前を見ると彼らがいる」

  小説に限らず、創作をする動機の中には「誰かを感動させたい」というものがあると思うのです。その「誰か」が特定の誰かでもいい、自分が感動するためでもいい。「感動を与えたい」と思って作る事もあるでしょう。それは自分が得た感動を、形を変えて別の人に伝えたいという事もあるのではないでしょうか。私は色々な素晴らしい物語に出会えたと思います。そして、よく「○○のような作品を書きたい」と思う事があります。「ライ麦畑でつかまえて」に追いつける作品を書きたい、あの心理描写に追いつきたい。小説版「仮面ライダーファイズ」を超える作品を生み出したい。テレビ版から余計な要素を切り離してより純粋に生と死を描いたあの物語を超えたい。「博士の愛した数式」に匹敵する作品を書きたい。あれと同等だと自分で判断できる作品を書けたら死んでもいい。かまいやしない。優れた作品を読むと、どうしてもその後を追ってしまいます。それだけ感動が大きかったという事でしょう。どれだけ自分の作品作りがうまくなっても、自分が得た感動のイメージはそれよりもずっと大きい。いつも、追い続けているのです。ただ、追うものがない先駆者はもっと大変だったかもしれません。何もない場所を開拓した先輩達。そして、その偉業に追いつこうとする我々。創作はこうやって受け継がれるのかもしれませんね。

  Apr 29, 2007

• 『東京』第六話

  前回から放置しすぎですね、『東京』。そのせいで、ネタが溜まりすぎて全部消化したらかなり長くなってしまいました。今回、後の話の伏線になりそうなシーンも多く出てきたと思います。というよりも、この小説前半戦は伏線多すぎです。まだまだ伏線が出て来るかもしれません。伏線の塊です。その一つが新キャラクター、墨川一夜。どうも、ヴェルデの事を知っているようであり、何かとてつもない事を企んでいるようです。しかも、保持者。この小説をかき乱す存在になりそうです。そして、二階堂十三階と一本杉。彼らはしばらくすると本格的に登場してきます。二人の話にあった六道も今後、勇騎達の前に現れますが、どんなキャラクターなのかは秘密です。勘のいい方ならば、もうこの三人の共通点に気付いてしまったかと思います。今回は豪人をメインにするつもりでした。奴は遊びすぎです。敵である水科姉をデュエル中にナンパするなんて、作者から見ても正気とは思えません。でも、これが金城豪人という男なりの余裕の見せ方です。勇騎と違ってかなりしゃべるタイプなので、彼がいると小説が明るくなります。彼は色々な女性や女の子に声をかけていると思いますが、それでも一番愛しているのは美和です。今の状態では少し判りにくいかもしれませんが、これから徐々にそれが見えていくと思います。最後に一言。よいこのみんな！アイスがもらえるからって知らない人についていくなよ！時任俊之助（何故に時任？）と約束だ！

  Apr 28, 2007

• 創作のジレンマその３「ヒロインに恋をする」

  今回の話はジレンマと呼べるかどうか判りませんが、こういう事があったという状況報告を。一話完結の長編小説を書く場合、主人公とヒロインに恋愛要素を持たせる事があります。こういった長編を書く場合、二ヶ月近くその小説を書く事だけをメインに生活パターンを組み立てています。物語が進んで、主人公とヒロインの心の距離が近くなった時、私は無意識の内にヒロインに恋をしてしまう事がよくあります。多分、私が男だからヒロインに自分の理想像を押し付けている部分があったり、主人公とシンクロするあまりそういう擬似感情になってしまったりと、原因は色々思いつきます。その作品を書き終えて二週間ほど経つと直りますが、それまでの二週間はそのヒロインの事をふと思い出す事が多くなります。やはり、その作品と付きっ切りの生活をしているせいなのでしょうか？ここまで自分を騙せるのだから、ある意味成長したとは思います。ただ、ヒロインだけを見て全体を見失うなんて事はしないようにしたいです。

  Apr 27, 2007

• 奴らのデッキの製造過程

  『時任』の第六話から毎回公開しているキャラクターデッキ。今回は、そのキャラクターデッキをどのように作っているかを紹介します。１．登場人物がメインで使っている文明を確認します。例：時任俊之助・火文明　　百瀬光太郎・光文明etc２．登場人物が使う切り札、もしくは戦術を決めます。例：時任俊之助・ドラゴンを大量に出して攻撃etc３．構成がある程度決まったら、登場人物になりきって一人回しをします。例：時任と百瀬のデッキの試作型が出来た時の一人回し時任「今日も俺のドラゴンデッキで倒してやるぜ！デュエルだ、桃太郎！」百瀬「ええい！私の名は百瀬光太郎だと言っているだろう！時任、今日こそ貴様の減らず口を止めてやる！」数ターン後…百瀬「電脳聖者タージマルを召喚。火文明のクリーチャーを足止めさせてもらうぞ！」時任「考えたな、百瀬…。だったら、これを喰らえ！フレイムバーン・ドラゴンだ！」百瀬「ぬぅっ！私のタージマルが！」数ターン後…百瀬「アクアンを召喚する！ふっ…私の切り札が来たな。時任、次のターンでお前は終わりだ！」時任「残念だけど、それは俺のセリフだぜ。フレイムバーン・ドラゴンを超竜バジュラズテラに進化だ！」百瀬「私のマナが全て破壊されただと！？馬鹿な！」時任「これがバジュラズテラの力だ！喰らえ、トリプルブレイク！シールドトリガーはないようだな。だったら、コッコ・ルピアでとどめだ！」など…。一人でやっているので虚しいですが、登場人物のリアクションを考える勉強にもなります。４．細かい調整うまく動くように調整したりキャラクターにあったカードを入れたりしてデッキの形を整えていきます。うまくいかない場合は、半分以上変える事もあります。５．３と４の繰り返し６．満足できる完成度になったら、完成このように、ある程度時間をかけてキャラクターデッキは作られているのです。たまに、昔作ったデッキの改良版を使う事もありますが、基本的に新しく作ったデッキをキャラクターデッキにしています。登場人物の気持ちを知る為にも、キャラクターデッキは作っておくと便利です。小説を盛り上げる一つの要素として、これからもおもしろいデッキを作っていきたいものです。

  Apr 26, 2007

• 創作のジレンマその２「オリジナルって何？」

  小説に限らず、創作をする最大の意味は「オリジナルのものを創る」という事だと思うのです。今までになかった新しい『何か』を見てもらう事が創作の最大の醍醐味ではないでしょうか？色々な娯楽が簡単に手に入る今では、新しいものを創るなんて簡単にできる事ではありません。ですが、自分にとっての新しさや、人がまだ知らないようなおもしろさを考えるという事は創る上で重要な事になるはずです。同じおもしろさならば、パクリやパロディよりもオリジナルのものの方が価値があるでしょう。まず、自分にとっての「新しいおもしろさ」を追求してみる。そして、色々な人の意見を取り入れていく。そうやって、自分らしくオリジナリティを研いで新たな作品を生み出し続ける事が創作を続けていくという事なのではないかと、思ってみる新潟の夜のひとときでありました。

  Apr 24, 2007

• 新作『ＬＥＧＥＮＤ　ｏｆ　ＤＵＥＬ』ついに始動！

  『ＬＥＧＥＮＤ　ｏｆ　ＤＵＥＬ』の第一話がついに完成しました。私の中では全く新しいタイプの小説なので、書くのにものすごく苦労しました。こういったファンタジー世界の小説は、雰囲気を感じてもらえるように書くのがものすごく難しいです。第一話の段階では、登場人物のいる世界の背景がまだ伝わっていないと思います。可能な限り早く読者の皆様にこの作品の世界観をつかんでもらえるようにがんばります。今作の主人公、アラン・スミシーは探偵です。今まで名探偵と呼ばれるような人物はたくさん書いてきましたが、作中にもあるように彼は名無しの探偵です。つまり、全くの無名でマイナーな存在なのです。時任俊之助や赤城勇騎のような主人公とは全く違うタイプを目指して書きました。実は、彼の名前には『デュエルのくに』の登場人物のようにある伏線が張ってあるのですが…これはまだ内緒にしておきましょう。気がついた人は何も言わずに胸の中にしまっていただけるとありがたいです。ヒロイン、アイリス・クーパーは、今まであまり書いた事がない性格なのでですが、書いているうちに自己主張を始めてくれたので、今後も私を引っ張ってくれると思います。基本的に、９０年代の少年漫画に出てくるヒロイン像を意識して作ってみましたがいかがでしょうか？この小説では、メインキャラクターの名前はクリーチャーの名前とかぶるようにしています。ただ単に名前のネタがないだけです。これは小説のネタがないのよりもきつい事です。先ほど書き上げた第一話は、ジャ○プなどの少年漫画の第一話を意識しています。王道的な少年漫画の第一話風味で仕上げるのは、もしかしたら初めての事かもしれません。『時任』の場合はただ書く事に一所懸命で『東京』の場合は別の狙いがあったので、今回も新鮮な感じの第一話を書けたと思います。『ＬＥＧＥＮＤ　ｏｆ　ＤＵＥＬ』で目指す事は、『時任』や『東京』を書いたのと同じ作者が書いた物とは思えない」と思ってもらえるようにする事です。それだけ色々なタイプの作品が書けるような作家になりたいのです。今作でそれがかなえば幸せですし、それができなくても自分の中で満足のいく作品になれば充分幸せです。出来立てホヤホヤの新作ですが、皆様ご声援お願いいたします（いかんな、ラストがついこの前までやってた選挙運動の言葉みたいだ）。

  Apr 24, 2007

• 創作のジレンマその１「おもしろいってなんだろう？」

  小説を書いていると、よく自分の作品がおもしろいかという疑問に突き当たります。自分の作品は周りの人から見て、そして自分から見ておもしろいのか、これを考えない日はないと言っていいかもしれません。有栖川有栖氏の『スウェーデン館の謎』の作中で、それに関する興味深い事が書かれていました。小説家が、自分の作品を記憶を失った状態で読んでみたい、そうしたら自分の作品にどのような評価を下すか、というものです。すると、別の登場人物がそうしても、やっぱり自分の作品はおもしろく読めてしまう、自分がおもしろく読めるように書いているのだから、というように理論を展開します。私は、記憶を失った状態で自分の作品を読んでおもしろいと評価できる自信はありません。新作を書く時は、常に自分にできる最高傑作にするような努力をしていますが、それでも書き終えてしばらくすると直したい部分や納得できない部分が見えてきます。それが創作におけるジレンマで、自分の作品に対して厳しく評価できるようになったという事かもしれませんが、それでも１００パーセント完璧な作品を書き上げてみたいと思うのです。私は自分の作品を客観的に見る事ができないと感じています。それ故、感想や評価をもらうのはものすごく参考になるのです。「ここがおもしろかったのならば、次の作品でもそこを活かしてみよう」など、次の作品を書く礎となっています。創作のジレンマはいつまでもつき惑うかもしれませんが、少しでもおもしろいものを書くためにこれからも可能な限り精進していきたいものです。

  Apr 24, 2007

• 『デュエルのくに』について語る

  今夜は、『ＤＵＥＬ ＯＲ ＤＩＥ』にもキャラクターが参加予定の『デュエルのくに』について語ってみようと思います。『デュエルのくに』を書き終えたのがかなり前の事なので、記憶が多少曖昧になっていますが、「ミステリを書きたい」と思っていた事だけは強く覚えています。『デュエルのくに』は「現実世界でデュエルをする話」でも「クリーチャー世界の話」でもない「デュエルマスターズのカードは出てくるが、デュエルをしないミステリ」として書く事に決めていました。そのため、主人公はデュエルをしないという設定にしています。このシリーズでは一番大変だったのは、五つの問題です。おもしろい問題が作れないか、ひたすら頭を悩ませました。どの問題も簡単には作れませんでした。この小説にも天才キャラクターが出てきていますが、天才を書くのは非常に疲れるので一年に一回しか書きたくありません。そうしないと、脳みそが崩壊してしまいます。実は、一番書きたかったのが「シンメトリー」なのです。「名前の漢字が対称」とか「回文になっている」というのを前からやりたいと思っていたので、この小説で望みが達成できて満足しています。さて、『デュエルのくに』で難問を出して私を苦しませた宇島慈雨ですが、『ＤＵＥＬ ＯＲ ＤＩＥ』ではどんな事をやらかして私を苦しませてくれるでしょうか？時任や勇騎の敵として行動するのか、それとも、彼らと協力して巨悪を打ち倒すのでしょうか？『デュエルのくに』の主役は岸宮勉のはずなのに、主役よりも目立つ可能性がある彼女にご期待下さい。追記：仕事が恐ろしい忙しさになりそうなので、更新速度が遅れる可能性があります。「遅いんじゃ、ボケ！」と言わずに、暖かい目で見守ってやってください。

  Apr 21, 2007

• DM新小説予告！

  四月下旬に連載開始を予告していたＤＭ小説の予告を公開いたします。遠い世界。『マナ』を中心に文化が発達した国があった。その国には、異界の伝説をカードにして、多くの人に広めていた。その名は『デュエル・マスターズ』。普通の人間にはただの異界を学ぶ資料でしかないそのカードは、一部の人間が扱うと特殊な能力を得る事がある。その力を悪用する者達を人は『アウトロー』と呼んだ。人々は暴力で世界を支配をしようとする『アウトロー』に対抗するため、奴らに賞金をかけた。そして、『アウトロー』を倒して賞金を得る者達が現れ始める。人々は、『アウトロー』の情報を探索し頭脳を使って奴らを倒すその姿から、彼らを『探偵』と呼んだ。これは、無名の『探偵』と彼らの周りにいる者達の戦いを描いた物語である。「帰りな。こんなとこ、若い娘がくるところじゃねぇ」名もなき探偵　アラン・スミシー「人々の未来、平和。そのためにあなたを倒します！」国立組織の直情的なエリート　オリオン・エリオット彼らの生き方が、後の世界の伝説となる。ＬＥＧＥＮＤ　ｏｆ　ＤＵＥＬ

  Apr 19, 2007

• 勝手に予告！

  『DM vault』様の掲示板で小説を連載してそろそろ一年になります。一周年記念企画の特別編を書く予定なので、その予告をここで公開します。東京湾からフェリーで約十二時間。人の住まない島、神塚島を舞台に戦いは始まる―。「全ては私の計算通りです。選ばれた者の中から、不要な者だけが消えていき、最終的に最強の一人だけが勝ち残る」天才少女、宇島慈雨（うじまじう）によって演出された大会。多くのデュエリスト達を招待する世界最高のデュエルイベント『デュエル・オア・ダイ』。「俺はDM企業戦士、時任俊之助（ときとうしゅんのすけ）だ！」選ばれた者の優勝候補、時任俊之助。「お前は真実の前に敗れ去る。真実が堅牢で美しさを保っている限り、それは絶対だ」最強の保持者、赤城勇騎（あかぎゆうき）。二人の強者、そして、多くの強豪が集められた会場で暗躍する謎の組織。「ん～、いわゆるDM傭兵という奴だよ」「ここが何故『神塚』と呼ばれるか知らないようだな」時任は、そして勇騎は悪の野望を打ち砕く事ができるのか！？そして、大会の裏には何が隠されているのか！？あの『DM企業戦士　時任俊之助』と『ＴＯＫＹＯ決闘記』のメンバーが出演するクロスオーバー作品がついに登場！ＤＵＥＬ ＯＲ ＤＩＥ．～ＤＭ企業戦士ＶＳ保持者～5月上旬公開予定

  Apr 11, 2007

• 『東京』外伝３

  注意！これは、『DM vault』様の掲示板で連載中の小説『ＴＯＫＹＯ決闘記』の外伝です。本編を見ていない方は、読んでも意味がまったく判らない可能性があるのでご了承下さい。また、シリアスな雰囲気を意識した本編とは違い、ギャグと悪ふざけで構成されています。本編の雰囲気を好まれている方がお読みになると気分を害される可能性があるので、ご注意下さい。『ＴＯＫＹＯ決闘記』外伝ガンガレ！博成君！第三話　月は出ているか前回までのあらすじ死して屍拾うものなし。勇騎（ゆうき）に続いて日芽（ひめ）まで元ネタが判らないと楽しめないボケをかますので、博成（ひろなり）はギブアップ寸前。だが、負けるな。お前が主役だ！博成「今回のゲストは『グランドクロス』の保持者、ヴェルデ君です」ヴェルデ「…ヴェルデです。作者が名前のネタを思いつかないから、『緑』という意味の単語でヴェルデになったとです…。ヴェルデです…。俺のデッキは何だか地味だと思うとです」博成「この程度ではもうツッコまないよ。今までので慣れてきたからね。それよりも、四話の終わりで狼みたいになっていたけれど、あれは何で？」ヴェルデ「最終話付近で明かされそうな謎をもう解明するつもりか」博成「これでも、新聞委員会だからね」ヴェルデ「あの時は月が出ていた。満月を見ると俺は狼になるのさ」博成「って、狼男かよ！…前回までに比べるとツッコミやすくて助かったな」勇騎「甘いな。これはこれからの保持者が吸血鬼だったり、フランケンシュタインなどの怪物である事の伏線だ。おもしろい。『ゲゲゲの鬼太郎』も新しいアニメが始まった事だし、日本の妖怪を仲間にして全面戦争だ！」博成「ちょっと待てー！」第三話　終第四話予告博成の前に現れる第三の保持者、金城豪人（かねしろごうと）と佐倉美和（さくらみわ）。二人だけの世界を作り出すコンビを前に、博成は生き残る事ができるのか！？第四話　新婚さんいらっしゃい

  Apr 8, 2007

• 今さら『時任』について語る

  ２００６年７月から２００７年１月までの半年間連載していた『DM企業戦士　時任俊之助』を全てこちらで閲覧できるようになりました。全ての話をチェックして、多少、加筆修整を加えてあります。『時任』は普通にデュエルをする話にはしたくなかったので、デュエルをする必然性を出す為に序盤の話では「会社員がデュエルで契約を取る」という現実には絶対にありえない設定を組み込んでみました。私が小説を書く時は、常に普通にしない事を心がけているので、普通でないという点で『時任』は成功だと思っています。全体的にこの物語はコメディ的な部分が多かったと思います。その方が、読者の方にも受け入れやすく、私にとっても書きやすい部分が多かったからです。特に大会編以降登場する多くの敵キャラクターは悪ふざけの塊のような奴が多いです。そういったキャラクター一人一人も、できるだけ今まで出したキャラクターとかぶらないように心がけました。一見して、ただのコメディ風に見える本作ですが、金井社長の言葉や、一部の文章などにテーマを盛り込んでいます。テーマうんぬんの話はあとがきなどで語るようなものではないのでここでは割愛します。全体的に見て、成功の部分が多かった『時任』ですが、色々と改善しなければならない部分も見つかりました。その部分は『東京』など、後の作品に活かしていくつもりです。この『DM企業戦士　時任俊之助』がデュエル・マスターズの小説を書こうとしている方にとって少しでも参考になれば幸いです。

  Apr 3, 2007

• 『東京』第五話について

  本日『東京』の第五話が仕上がりました。『時任』の時と比べてストーリーが複雑で難解なため、書くのに時間がかかります。今回は、新しい保持者、金城豪人の紹介編みたいな話になっています。豪人という人物のイメージが読者の皆様にも伝わったのではないでしょうか？豪人と共に行動する少女、佐倉美和も以前から書きたかったタイプのキャラクターです。『東京』は『時任』に比べてヒロインキャラが多い小説になっています。これからもどんどん女性キャラクターが出てくるでしょう。多分…。次回から、東京連続失踪事件に関わっている組織が少しずつ勇騎達の前に姿を現してきます。第四、第五の保持者ももうすぐ登場予定です。どんな保持者がでるのか予想しながら読むのもおもしろいかもしれません。

  Mar 25, 2007

• 『東京』外伝２

  注意！これは、『DM vault』様の掲示板で連載中の小説『ＴＯＫＹＯ決闘記』の外伝です。本編を見ていない方は、読んでも意味がまったく判らない可能性があるのでご了承下さい。また、シリアスな雰囲気を意識した本編とは違い、ギャグと悪ふざけで構成されています。本編の雰囲気を好まれている方がお読みになると気分を害される可能性があるので、ご注意下さい。『ＴＯＫＹＯ決闘記』外伝ガンガレ！博成君！第二話　あんたは一体なんなんだ前回までのあらすじ伏線だらけの本編の謎を解こうとする一ノ瀬博成（いちのせひろなり）。だが、赤城勇騎（あかぎゆうき）は暴走し、オンドゥル語会話の教室へ行ってしまった。こんなので大丈夫なのか！？博成「やあ、みんな！謎だらけの『東京』本編の謎を解くために今日もがんばる一ノ瀬博成です。今日は新聞委員会らしく、登場人物にインタビューをするよ」日芽「やっほー！いつもお兄ちゃんがお世話になってます。赤城日芽（あかぎひめ）です」博成「じゃあ、日芽ちゃんには勇騎君について教えてもらおうかな。そう言えば、日芽ちゃんは勇騎君の事を『ゼロ』って呼んでたけど、あれは何で？」日芽「お兄ちゃんって本当はシグマウイルスを浴びてパワーアップするからだよ」博成「またパクリかよっ！？」日芽「本当は赤くって、髪の毛は長くて金髪で、背中からはビーム○ーベルみたいな剣が出るんだよ」博成「……誰かー！二話目で文句言うのもあれだけど、僕の役目を代わってよー！ツッコミばかりするの疲れるよー！」第二話　終第三話予告やりたい放題の外伝に早くもギブアップ気味の博成。だが、運命は絶えず彼に試練を与える。博成の前に現れた次の刺客はヴェルデ。勇騎以上に深い謎を残した彼に、博成が立ち向かう！第三話　月は出ているか

  Mar 24, 2007

• 『東京』外伝

  注意！これは、『DM vault』様の掲示板で連載中の小説『ＴＯＫＹＯ決闘記』の外伝です。本編を見ていない方は、読んでも意味がまったく判らない可能性があるのでご了承下さい。また、シリアスな雰囲気を意識した本編とは違い、ギャグと悪ふざけで構成されています。本編の雰囲気を好まれている方がお読みになると気分を害される可能性があるので、ご注意下さい。『ＴＯＫＹＯ決闘記』外伝ガンガレ！博成君！第一話　この電話番号は現在使われておりません勇騎「どうやら、この小説も外伝が始まったようだな。主人公の赤城勇騎（あかぎゆうき）だ」博成「そうだね、赤城君。登場人物の一ノ瀬博成（いちのせひろなり）です」勇騎「外伝など始めて、作者は何を書くつもりなんだ」博成「とりあえず、読者の皆さんが疑問に思ってそうな事を答えていくっていうのはどうかな？」勇騎「なるほど。『東京』は謎が多い小説だからそれもいい」博成「まず、僕から赤城君に質問だけど、倒した相手に憑いているクリーチャーを吸い込む『ブランク』のカードがあるよね？二話では、子供に憑いていたブレイン・ジャッカーを吸い込んだし、四話でもヴェルデ君が塾長の体に憑いていた黒い何かが吸い込まれてたみたいだったけど、『ブランク』って一体何なの？外見はデュエル・マスターズのカードみたいだけど」勇騎「いい質問だ。『ブランク』はデュエル・マスターズのカードに似ているが、デュエル・マスターズのカードではない」博成「やっぱり、ただのカードじゃないんだね」勇騎「そうだ。あれはラ○ズカードだからな。倒したアン○ッドを『ブランク』に封印する事で俺はもっと強くなれる！」博成「それ、パクリじゃん！やばいって！」勇騎「これからも俺の前に次々と強力なアン○ッドが現れるだろう。だが、俺はそれら全てに勝利し、いずれキ○グフォームへと変身を遂げてみせる！おっと、オンドゥル語会話の教室に行く時間なのでこの辺りで失礼する」博成「……なんてこった。第一話からグダグダだ」第一話　終第二話予告本編と違い、不条理なギャグと悪ふざけが支配する世界に悩む博成。だが、彼は負けない。本編の謎を解くために、今日も登場人物に質問をするのだ！第二話　あんたは一体何なんだ

  Mar 21, 2007

• 『東京』第四話について

  本日、『DM vault』様の掲示板で連載小説『ＴＯＫＹＯ決闘記』の四話を書いてきました。タイトルが長いのでここでは『東京』と省略しています。これは、あとがきのようなものなので、本編を読んでいないと判らない部分が出てきます。ネタバレの要素を含んでいるため、先に本編を読む事をお勧めします。今回は新キャラクターのヴェルデも活躍しましたし、最後にまた新キャラクターを出してしまいました。やりたい事がやれて、個人的には大満足です。二人目の保持者、ヴェルデは今日まで名前が決まっていませんでした。今の所、これから出す予定の保持者は全員名前が決まっているのですが、彼だけは本当にいい名前が思いつかずにかなり悩みました。結果、緑を意味するヴェルデ。かなり安直な気がしますが、結構気に入りました。終盤で出てきた三人目の保持者、金城豪人と美和もレギュラーキャラとしてこれからも出てきます。前作『時任』以上に多くのキャラクターが出てくると思うので、書いていて非常に楽しいです。

  Mar 18, 2007

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