薀蓄293-『赴湯蹈火』っ。
前回(薀蓄292)からの続きです。誤解を恐れずにいえば、「恐れない人」は信頼感があるように見えるような気がします。特に中国の方は『赴湯蹈火』のような勇敢な四字熟語を駆使して、自分の自信度合いを示そうとします。四字熟語も勉強になるのでよいのですが、そんなことよりも、「その自信の根拠を見せてほしい」という気になります。そもそも「恐れ」とはおそらく、リスクに対するセンサーであるのだと思います。それに従い、分析した結果の自信であればよいのですが、多くの方は慣れと共に「恐れの声」に耳を傾けなくなる傾向があるように思えます。ただし、「それを行うに良い時間」という要素もあるので、ずっと検討しているわけにはいかないのも道理です。そのバランスを上手く見ていきたいと思う昨今です。追記:『赴湯蹈火』(ふうたんだぁおふぉ fu4tang1dao3huo3) 水火に向かって果敢に進む、転じてどんな苦しみや危険も恐れない、の意