本の思い出 その18
前回、芥川賞全集の買い漏れがあることに気が付き、早速買いました。高いなあ…さて、赤瀬川原平を読んでいた頃、原平さんが推薦する?作家がありまして、それもついでに読み出しました。当時、結構話題になったので、ご存じの方は結構いらっしゃるかも…「宮武外骨」明治時代のパロディストです。権力に楯突き、投獄もされている。当時はいわゆる「3号雑誌」と総称される、創刊したかと思うと書きたいことを書きまくってすぐに廃刊して逃げる、反権力?雑誌が横行していたようです。赤瀬川原平も「写真時代」という結構書き逃げ状態の一時代を駆け抜けた雑誌に参加してましたね。ヘアヌード(死語?)ばかりがクローズアップされましたがかなりとんでもない雑誌でした。外骨も色々な雑誌を出したようですが、「滑稽新聞」という雑誌?は、かなり腰を据えて出していたようです。赤瀬川原平編集による「滑稽新聞全6巻+別館1」が出ましたが、今読んでも官憲へのからかいなどが可笑しく、明治時代の裏面が見えるようです。外骨が攻めるのは、汚職官吏など、今も変わらぬ面々というわけです。ところで、その後河出書房新社から「宮武外骨著作集」というものが出たのですが、私が持っているのは1.2.4.5.6巻。そういえば3巻が同和問題に触れるとかで発売延期になったまま、忘れてしまった。今検索すると、全8巻!しかも1冊2万円以上って、いつそんなに値上がりしたんだ!手元の5冊は1万円以内だぞ???あっ6巻が12000円だ…さすがにもう買えないな…