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テーマ:お勧めの本(7394)
カテゴリ:本&絵本
江戸の化け物・妖怪の本。
正確にいうと、読んだ本ではないのだけど。 ちょっと前に、博物館主催の講演を聞いたのです。 アダム・カバットさんは、USA生まれで、現在武蔵大学教授。 あ~、今の私ならそこに進学するのになあ! 少年のころに源氏物語に憧れて日本文化を学んだそうですけれど、気付いたら妖怪・化け物に魅せられていたという方。 いまや京極氏が売り出している豆腐小僧(1番上の本の表紙)は、元はと言えば、カバットさんが再発見した妖怪らしいです。 日本にやって来たころは、ご自身が「化け物・妖怪」のような目で見られたと、嬉しそうにおっしゃられていました。 江戸の絵草子に見られる化け物って、確かにすごくキッチュでユーモラスで魅力いっぱい! 化け物のお見合いとか、なんでも人間と同じようなことをしているんだけど、人間と正反対に、汚くてボロかったりするのが好み(笑)。 家もボロい方が価値があるので、大工に壊すように頼んだりする。 怪談百物語も、明るいまっ昼間にやるのが恐くていいらしい。 化け物だって物見遊山が好きらしく、見越し入道、轆轤首などなどスターが勢ぞろいで遊びに行く絵とかがあります。 アダム・カバットさんのすごいところは、日本人もお手上げの崩し字を読まれること。じゃないと本当の研究はできないもんね。 崩し字を読む指南なども学生になさっているようです。 日本には、本国の大学を卒業後に、東京大学の大学院に留学されたようです。 <追記> 豆腐小僧については、京極夏彦氏もたいへん愛でてらして、創作妖怪狂言で豆腐小僧を主人公にしています。 どうも、有名妖怪スターの家族(祖父は見越し入道、姉はろくろ首、従妹は一つ目小僧)の中にあって、自分はただ豆腐を運ぶだけ、と悩むらしいです。 豆腐小僧は、江戸時代に愛され、明治に入って忘れられたキャラクターだったようです。 京極さんとカバットさんの対談があるので、今度読むつもり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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