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カテゴリ:本&絵本
天才柳沢教授の癒(いやし)セラピィ
あまりにも山下さんのお父様のお話がびっくりだったので、そちらから書きました(お二人の対談が収録されています)が、今日は本論を。 本職サイコセラピストの川嵜克哲さんが、『天才柳沢教授の生活』のマンガに見る、セラピィ効果について、詳しく解説しています。 具体例で語ることで、「サイコセラピィとは何か」という解説書にもなっています。 該当箇所のマンガが、けっこう何ページにも渡って掲載されているので、作品も楽しめます(コミックス持っている人からすれば、ちょっと損な気分かも)。 偶然から柳沢教授にハマりつつある私(笑) 本書は、たまたまAmazonで見ました。で、マーケットプレイスの方で買いましたよ~ 柳沢教授は、作品の中でいろいろな人に癒しを与えているらしいのですね。 それは、セラピストの基本姿勢とは少し異なるらしい。でも、教授の何にセラピィ効果があるかというと、教授は謎を研究し始めるからですね。 自分にとって理解できない事に排他的態度をとるのではなくて、純粋に「なぜ?」と研究し始める。 それが相手に対する問いかけにもなるわけです。 問われた相手は、その問いに「それはいけない」「それはおかしい」という価値判断はないから、反発せず自分でも「?」って考えたりする。 それから、教授は状況などおかまいなしに、自分にとって正しい答えは言っちゃう。 「正しい」ことと、悩んでいる人の気持のズレが、新しい動きを生み出す。 また、空気も読まずに言っちゃう教授の言葉が、相手の本心に重なったりする。 私が最初に持った「みんな”教授”という軸を得て、自分を見つめ直すのかな~?」という感想は、それほど的外れでもなかったかもです。 山下和美さんが長く教授を描き続けられるのは、お父様がモデルでネタにこと欠かない(父上を「まともにしたのが教授」なのだそうです・笑)だけでなく、基本的にご自身も教授と同じ観察者の目線を持っているからのようです。 そして、この本では、教授の見る夢も夢分析の視点から詳しく解説されているのですが、実に理にかなっているらしいです。 なぜ山下さんは、サイコセラピィ的に筋の通った夢を描けちゃうんでしょう? すごいですv それから、川嵜克哲さんという方は、この本で見る限り(と言っちゃあ失礼ですが)、すごいセラピストさんだと思います。 臨床のほか、著作もいっぱい。 ちなみに、カウンセリングの悪い見本として、みのさんの昼の番組の相談を教材にするそうです。 悪い見本のビデオはあまり市販されてないから(笑) (なぜ悪いかというと、回答者であるゲストが、自分の土俵に持って行って答えようとするから) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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