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テーマ:お勧めの本(7394)
カテゴリ:本&絵本
原作読みました~! 実は嶽本野ばらさんの作品を読むのはお初です。 おもしろかったですvv 私は図書館で借りた単行本で読んだんですが、なかなか読み応えあります。 最近は、本を読み慣れない若い人は、凝った作品よりRPGみたいな作を好む(「○○は…した」「□□が仲間になった」みたいな感じ??)とも言われていますが、嶽本野ばらさんなら安心だな(謎) 桃子の一人称だから、とっつきやすいんですけどね。 原作のどこを映画で取り入れて、どこは映画としての表現に変えたか、みたいな、映画のシナリオ作りとしての視点で読んでも興味深いですよ。 作品のテーマ性をビジュアルで表現するために、こんな風にアレンジしたのね、って。 大事なセリフは、だいたい原作のままですね。 映画で秀逸なのは、桃子が自分の世界に浸る心象風景として、空高く上っていくシーン。 それから、「酸いも甘いも噛み分けた、なんてなりたくない。甘いものだけでいい」という桃子の心意気を、ご飯もお弁当も、色とりどりのお菓子だけ、ってビジュアライズしたこと。 桃子が夢中で、不眠不休で刺繍を刺すシーンも、すごくうまく撮ってたと思います。 私としては、いちこのカスタマイズした原チャリも、こだわりのロリータ服も、ありありとイメージして読めるので、映画を先に見たことで原作もよけい楽しめたと思います。 それにしても、作者様は、なぜ下妻を舞台にしたのでしょう? 土地勘があったのかな? なんだか、語幹もいいしね。 ロリータ服と田んぼ、牛久大仏、貴族の森…と、原作がものすごくビジュアル的におもしろく出来ているから、撮りたくなった気持はすごくわかりますね。 好きなものは歯を食いしばっても、誰に理解されなくっても好きを貫かなくてはいけない、という乙女の心意気がすてきvv 「モテ服・モテ髪」の呪縛にがんじがらめ、いかにお友達から浮かないか、人からおかしく見えないかに腐心している、中高生の女の子たち(それ以上の年齢になったら自己判断でいいよね)に贈りたいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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