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ケルトの夢

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2007年04月25日
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UK発、トレスポのダニー・ボイル監督のSF映画。
原題はSUNSHINE


おもしろかったですv

公式サイト

あまりパニック系の作品はわざわざ観ないのですが、これはテーマに興味があり、ダニー・ボイルだし、『麦の穂をゆらす風』『プルートで朝食を』の旬の役者キリアン・マーフィーが主演なので、観たかったのです。

お話は、50年後の地球。
すでにこの時、太陽が消滅しかかり、人類滅亡の危機が訪れる。
そこで、太陽にマンハッタン島大の大きさの核爆弾をぶつけ、ミニ・ビッグバンを起こして甦らせようという、イカロス計画が行なわれる。

7年前にイカロス1号は、太陽に近づきながら謎の遭難事故を起こし、もはや地球資源も尽き、人類最後の望みと核爆弾を乗せて、イカロス2号は出発した。

いわゆるハリウッド系SFと違って、リアルなんですよ~v

その名の通り、イカロス号は太陽に近づいていき、それがどんなに恐ろしいことかが段々にひしひしと伝わってきます。

もう死にかけの太陽だけど、船体はシールドに覆われ、展望台でのみ太陽光を調節しながら浴びる事は可能。
それでも数%の光量で人体に深刻な危険が及ぶ。

設備は万全で、乗務員も選りすぐり。
ちなみにキャプテンは日本人のカネダ(真田広之―なかなかいーですv)、ほかにもアジア人、USA、オセアニア系、ヨーロッパ系取り混ぜた8人の布陣で、これは、50年後にこういったプロジェクトに出資するのはどの国だろう、という予想から考えたそうです。

船内には植物を育てる大きな菜園室もあり、メンタル・ヘルスのために地球環境を疑似体験できる設備もある。

しかし、イカロス1号の信号をキャッチした事が発端となって、次々と想定外の危機が起こる。
その危機の深刻さときたら、ミッション遂行のためには誰が生き残るべきか、という選択を迫られるというレベル。

宇宙で船外作業がどれほど恐いものか、もリアルに伝わってきました。

核爆弾の担当である物理学者キャパをキリアンが好演。
骨ばった顔と、驚くほど青い目が本当にすてき。

密室状態(大きいけどね)で重大なミッションを遂行していくチーム、というものを作り出すために、実際にキャスト陣は集団生活をしたそうです。
そして、内容に関するディスカッションも丁寧に行なったようですね。

また、内容の監修は、マンチェスターの若き天才学者が行なったらしい。
その研究所にキリアンも訪れ、実際の研究者たちと交流したそうです。


いわゆる娯楽映画ではなくすごく哲学的なので、いまひとつ評判にならないのかな?


あ、私としては、太陽の延命とか、していいものなのか?とか、「人類の未来」のために一人の命は犠牲にするべきか?など考えるところがあります。







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最終更新日  2007年04月25日 22時56分08秒
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