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テーマ:映画館で観た映画(8561)
カテゴリ:極上の暇つぶし 映画
夏前から楽しみにしていたので(笑)、ちょうどポイントがたまっていたので、初日の13日に観て参りました~! 期待通りの作品でしたよ! 中島作品ならではの、百花繚乱、キッチュでおもちゃ箱をひっくり返したような、ジェリービーンズのような色合いの画面。 物語は… ヘンテコな人たちばかりが集まった病院。 医者は、患者のレクリエーションに芝居をと、緑のタイツでピーターパンになって張り切る(変な粉もまいちゃってます・笑) 土屋アンナちゃんの看護婦(あえて看護婦、って感じ)は、消灯時間になると、悪魔のようなメイクで「寝ないと…」と脅しまわるし。 中でもきわめつめのくそじじいが、ある日パコとベンチを取り合ったのが縁で(笑 この方は、若いときからサリーちゃんのパパみたいな髪型の方。 「おじさん、パコのこと知ってるの?」 パコの心に何かを残してあげたいと願って、彼女が毎日読む絵本を芝居にしようと… 事故で記憶が1日しか持たないという設定は、もういくつも映画化されていますが、普遍のテーマとも言えますね。 もう、思いっきりリアリティを排除したキャラクター群がいいですね~ ブッキーは、かつての人気子役で大人になれないでいる。 自殺未遂を繰り返し、「死ぬのは恐い、でも生きるのはもっと恐い」と… 財産を狙う甥の嫁で看護婦の小池栄子さんは、牙をむき出すし。 でも、財産が欲しいのは、犬に服を着せるのが夢、という可愛さも(笑 好演技です。 あ、阿部サダヲさんは期待通りのヘンテコぶりでした。 リアルを追求したら、身も蓋もないような境遇の人たち。 あえて現実感を排除して、往年のミュージカルのように、ファンタジックに、絵本的に描くことで、観る人一人ひとりの物語になった気がします。 ハナスカさんが、『バットマンビギンズ』を「再生の物語」と書かれていましたが、この作品もまた、再生の物語でした。 あ、上川隆也演じる医者は、風体と言動は怪しいけど、なかなか優秀なお医者さんでした(笑 このキッチュな画面や笑いに抵抗を感じてゲンナリする方も、最後まで観ることをお勧めしたい作品です。 パコ役の可愛いアヤカちゃんは、撮影中の監督がスタッフや役者さんたちを怒鳴る様子に、くそじじいと思ったそうですが、出来上がった映画を見たら、ごめんなさいと思ったそうです(笑 元の舞台も見てみたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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